2021/03/05 公開

ASRock X570 Taichi Razer Edition について

今回、「Ryzen 9 3950X」導入に伴いマザーボードの交換が必要になったのでX570チップセット搭載マザーボードとしては2020年12月に登場した最新のマザーで、ゲーム向けに設計された2.5 Gigabit LANのKiller Ethernet E3100を搭載、M.2 Socketは3スロット搭載している豪華仕様のASRockとRazerがコラボしたゲーマー向けのマザーボード「ASRock X570 Taichi Razer Edition」を購入しました。

ASRock X570 Taichi Razer Edition の概要と特徴

1)ASRock X570 Taichi Razer Edition の仕様
対応CPU - AMD AM4ソケット Ryzen™2000、3000、4000 Gシリーズおよび5000シリーズプロセッサーをサポート
- Intersil デジタル PWM
- 16 電源フェーズ設計
チップセット - AMD X570
メモリ - デュアルチャネル DDR4 メモリテクノロジー
- 4 x DDR4 DIMM スロット
- DDR4 4666+(OC) / 4400(OC) / 4300(OC) / 4266(OC) / 4200(OC) / 4133(OC) / 4000(OC) /
 3866(OC) / 3800(OC) / 3733(OC) / 3600(OC) / 3466(OC) / 3200 / 2933 / 2667 / 2400 / 2133
 ECC & non-ECC, un-buffered memory に対応

- システムメモリの最大容量: 128G
- Extreme Memory Profile(XMP)メモリモジュールをサポートs
- DIMM スロット内に 15μ ゴールドコンタクトを採用
拡張スロット AMD Ryzen シリーズ CPU (Vermeer)
- 2 x PCI Express 4.0 x16 スロット (でシングル x16 (PCIE1); でダブル x8 (PCIE1) / x8 (PCIE3))*
AMD Ryzen シリーズ CPU (Matisse)
- 2 x PCI Express 4.0 x16 スロット (でシングル x16 (PCIE1); でダブル x8 (PCIE1) / x8 (PCIE3))*
AMD Ryzen シリーズ APU (Renoir)
- 2 x PCI Express 3.0 x16 スロット (でシングル x16 (PCIE1); でダブル x8 (PCIE1) / x8 (PCIE3))*
AMD Ryzen シリーズ CPU (Pinnacle Ridge)
- 2 x PCI Express 3.0 x16 スロット (でシングル x16 (PCIE1); でダブル x8 (PCIE1) / x8 (PCIE3))*
AMD Ryzen シリーズ APU (Picasso)
- 1 x PCI Express 3.0 x16 スロット (x8 (PCIE1))*
AMD X570チップセット
- 1 x PCI Express 4.0 x16 スロット (x4 (PCIE4))*

- 1 x PCI Express 4.0 x1 スロット
- AMD Quad CrossFireX™、3-Way CrossFireX™、CrossFireX™ 対応**

- NVIDIA® Quad SLI™、SLI™をサポート***
- 2 枚の NVIDIA® GeForce RTX シリーズグラフィックスカードを接続可能な NVIDIA® NVLink™ に対応。***

- 1 x Vertical M.2 ソケット(Key E)には WiFi-802.11ax PCIe WiFi モジュールがバンドルされています (背面入出力上)
- VGA PCIe スロットに 15μ ゴールドコンタクトを採用 (PCIE1)

*Picasso がインストールされている場合、このマザーボードは PCIE1 または PCIE4 のいずれかで単一のグラフィックカードのみを
  サポートします。
 起動ディスクとして NVMe SSD に対応
**3 ウェイ CrossFireX™ に対応するのは Ryzen シリーズ CPU を使用する場合だけです (Vermeer, Matisse, Renoir および
 Pinnacle Ridge).
*** NVIDIA® NVLink™ ブリッジはパッケージには含まれていません。必要な場合は NVIDIA® から購入してください。
この機能に対応するのは Ryzen シリーズ CPU の場合だけです (Vermeer, Matisse, Renoir および Pinnacle Ridge)
ストレージ/RAID

- 8 x SATA3 6.0 Gb/s コネクタ、サポート RAID (RAID 0, RAID 1 および RAID 10), NCQ、AHCI およびホットプラグ機能
- 1 x ハイパー M.2 ソケット (M2_1), M Key タイプ 2242/2260/2280 M.2 SATA3 6.0 Gb/s モジュール に対応 、および、
 M.2 PCI Express モジュール 最大 Gen4x4 (64 Gb/s) (with Vermeer および Matisse) or
 Gen3x4 (32 Gb/s) (with Renoir, Pinnacle Ridge および Picasso)*
- 1 x ハイパー M.2 ソケット (M2_2), M Key タイプ 2260/2280 M.2 モジュール、および、
 最大 Gen4x4 (64 Gb/s)までの M.2 PCIe モジュールに対応*
- 1 x ハイパー M.2 ソケット (M2_3), M キータイプ 2260/2280/22110 M.2 SATA3 6.0 Gb/s モジュール、および、
 最大 Gen4x4 (64 Gb/s) までの M.2 PCIe モジュールに対応*

*If M2_3 is occupied, PCIE4 スロット will be disabled
起動ディスクとして NVMe SSD に対応
ASRock U.2 キット

ネットワーク - 2.5 ギガビット LAN 10/100/1000/2500 Mb/s
- 1 x Killer E3100G (PCIE x1 ギガビット LAN 10/100/1000/2500 Mb/s)
- Killer LAN ソフトウェア
- Killer DoubleShot™ Pro
- インターネットウェークアップ (Wake-On-LAN) 対応
- 雷/静電気放電 (ESD) 保護に対応
- エネルギー高効率イーサネット 802.3az に対応
- PXE 対応
無線 LAN - Killer AX1650x 802.11ax WiFi モジュール
- IEEE 802.11a/b/g/n/ax
- デュアルバンド (2.4/5 GHz) に対応
- Killer WiFi6 802.11ax (2.4Gbps)
- 2 本のアンテナで 2 (送信) x 2 (受信) ダイバーシティ・テクノロジーに対応
- Bluetooth 5.1 + ハイスピードクラス II に対応
- MU-MIMO
- Killer LAN ソフトウェア
- Killer DoubleShot™ Pro
内蔵グラフィック - Ryzen シリーズ APU に AMD Radeon™ Vega シリーズグラフィックスを統合*
- DirectX 12, Pixel Shader 5.0
- 共有メモリデフォルト 2GB。最大共有メモリは最大 16GB に対応。.**
- HDMI 2.1 に対応、最大解像度 4K x 2K (4096x2160) @ 60Hz
- Auto Lip Sync、Deep Color (12bpc)、xvYCC、HBR (High Bit Rate Audio)、HDMI 2.1 をサポート (HDMI モニターが必要)
- HDMI 2.1 で HDR (ハイダイナミックレンジ) に対応
- HDCP 2.3 機能、HDMI 2.1 ポート対応***
- 4K Ultra HD (UHD) 使用、HDMI 2.1 ポート対応
- Microsoft® PlayReady

*実際のサポートは CPU によって異なることがあります
**最大共有メモリが 16 GB の場合は、32 GB のシステムメモリがインストールされていなければなりません.
***Picasso HDCP 2.2 および HDMI 2.0 ポート
オーディオ - 7.1 チャネル HD Audio およびコンテンツ保護機能 (Realtek ALC1220 オーディオコーデック)
- Premium Blu-ray 音質対応
- サージ保護に対応
- WIMAオーディオコンデンサ(フロント出力用)
- フロントパネルオーディオ用ESS SABRE9218 DAC(130dB SNR) (130dB SNR)
- ピュア電源入力
- ダイレクトドライブテクノロジー
- PCB 絶縁シールド
- リア出力ポート上でのインピーダンスセンシング
- 左右のオーディオチャンネル用の個別の PCB レイヤー
- ゴールドオーディオジャック
- 15μ ゴールドオーディオコネクタ
- Nahimic Audio
コネクター - 1 x SPI TPM ポート
- 1 x 電源 LED とスピーカーヘッダー
- 2 x RGB LED ポート*
- 2 x アドレサブル LED ヘッダー**
- 1 x CPU ファンコネクタ (4 ピン)***
- 1 x CPU/ウォーターポンプファンコネクタ (4 ピン) (スマートファン速度制御)****
- 4 x シャーシ / ウォータポンプファンコネクタ (4 ピン) (スマートファン速度制御)*****
- 1 x 24 ピン ATX 電源 コネクタ (高密度電源コネクタ)
- 2 x 8 ピン 12V 電源 コネクタ (高密度電源コネクタ)
- 1 x フロント音源ポート コネクタ (15μ ゴールドオーディオコネクタ)
- 1 x Thunderbolt™ AIC コネクタ (5 ピン) (対応するのは ASRock Thunderbolt™ AIC R2.0 カードだけです。)
- 2 x USB 2.0 ポート (4 USB 2.0 ポート対応) (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 2 x USB 3.2 Gen1 ポート (4 USB 3.2 Gen1 ポート対応) (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 1 x フロントパネル Type C USB 3.2 Gen2 ヘッダー (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 1 x Dr. Debug (LED 付き)
- 1 x 電源ボタン (LED 付き)
- 1 x リセットボタン (LED 付き)
- 1 x CMOS クリアスイッチ

*合計 12V/3A、36W までの LED ストリップに対応
**合計 5V/3A、15W までの LED ストリップに対応
***CPU ファンコネクタは最大 1A (12W) の電力の CPU ファンに対応します。
****CPU/ウォーターポンプファンは最大 2A (24W) の出力の水冷式ファンに対応します。
*****シャーシ / ウォーターポンプファンは最大 2A (24W) の出力の水冷式クーラーファンに対応します。

CPU_FAN2/WP_3A, CHA_FAN1/WP, CHA_FAN2/WP, CHA_FAN3/WP および CHA_FAN4/WP は、3 ピンまたは 4 ピンファンが使用されているかどうかを自動検出できます。
CPU_FAN2/WP_3A は最大 3A (36W) の出力の水冷式クーラーファンに対応します。
後部出入力ポート - 2 x アンテナポート
- 1 x PS/2 マウス/キーボード ポート
- 1 x HDMI ポート
- 1 x SPDIF 光出力コネクタ ポート
- 1 x USB 3.2 Gen2 Type-A ポート (10 Gb/s) (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 1 x USB 3.2 Gen2 Type-C ポート (10 Gb/s) (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 4 x USB 3.2 Gen1 ポート (静電気放電 (ESD) 保護に対応)*
- 2 x USB 2.0 ポート (静電気放電 (ESD) 保護に対応)
- 1 x RJ-45 エリアネットワークポートおよび LED インジケータ (アクティビティ/リンク LED と速度 LED)
- 1 x CMOS クリアスイッチ
- 1 x BIOS Flashback スイッチ
- HD オーディオジャック: リアスピーカ / ミドルスピーカ / 低音スピーカ / サウンド入力 / フロントスピーカ /
 マイクロフォン (ゴールドオーディオジャック)

*ウルトラ USB パワー is supported on USB_12 ポート。
ACPI wake-up function is not supported on USB_12 ポート。
ソフトウェアと UEFI ソフトウェア
- ASRock マザーボードユーティリティ (A-Tuning)*
- ASRock Killer LAN ソフトウェア*
- Razer Synapse 3**
UEFI
- ASRock フル HD UEFI
- ASRock Instant Flash

*これらのユーティリティは APP ショップからダウンロードできます。
**Razer Synapse 3 can be downloaded from razer.com/synapse-3。
付属品 - ユーザーマニュアル/クイックインストールガイド、サポートディスク
- 4 x SATAフラットケーブル
- 1 x ASRock WiFi 2.4/5 GHz アンテナ
- 1 x ASRock ドライバー
- 3 x M.2 ソケット用ねじ
- 2 x M.2ソケット用スタンドオフ
ハードディスク制御 - 温度センシング: CPU, CPU / ウォーターポンプ, シャーシファン、シャーシ / ウォーターポンプファン
- ファンタコメータ: CPU, CPU / ウォーターポンプ, シャーシファン、シャーシ / ウォーターポンプファン
- 静音ファン (CPU 温度に従ってシャーシファン速度を自動調整): CPU, CPU / ウォーターポンプ, シャーシファン、シャーシ /
 ウォーターポンプファン
- ファンマルチ速度制御: CPU, CPU / ウォーターポンプ, シャーシファン、シャーシ / ウォーターポンプファン
- 電圧範囲: +12V, +5V, +3.3V, CPU Vcore, CPU VDDCR_SOC, DRAM, VPPM, PREM VDDCR_SOC, +1.8V, VDDP
規格 - ATX 規格: 12.0-in x 9.6-in, 30.5 cm x 24.4 cm
- 2oz コパー製 PCB

2)X570 Taichi Razer Edition のパッケージ内容
マザーボード本体 製品パッケージ 付属品

3)X570 Taichi Razer Edition マザーボード表面&裏面
マザーボード表面 マザーボード裏面
CPUソケットの裏面にはボードが歪まないように金属プレートで補強されています。
CPUソケット部分のバックプレートは「X399 Taichi」マザーではアルミ製でしたが「X570 Taichi Razer Edition」では金属をプレスしたもので若干安っぽく感じます。 但し、「X570 Taichi Razer Edition」 はボード裏面全体の2/3程を金属プレートで補強されていて、重いCPUクーラーやグラフィックカードを搭載しても曲がらないよう十分な強度が確保されています。

4)AMD Socket AM4 周りのデジタル電源回路&電源コネクタ類
AMD Socket AM4 周り 16フェーズデジタル電源回路
「X570 Taichi」の電源回路は14フェーズだったぼで「X570 Taichi Razer Edition」は2フェース多い16フェーズデジタル電源回路設計となってり強化されています。
各電源のフェーズには「プレミアム 60A パワーチョーク」と「Nichicon 12Kブラックキャップ」を使用しマザーボードの Vcore 電圧の強化・向上とCPU への円滑かつ安定した電源を供給し、優れたオーバークロック能力を提供します。

24pin ATX電源コネクタ 8Pin CPU電源コネクタ
CPU 電源コネクタは8Pinの電源コネクタx2を配置することで電源をより効率的に供給し、発熱温度を低く抑え、システムの安全性を向上させることによってオーバークロック能力を強化する設計になっています。

5)AMD X570チップセット
ヒートシンク&冷却ファン
AMD X570チップセットはヒートシンクに覆われ冷却ファンが実装され十分な冷却を行うよう設計されています。

6)高音質オーディオ回路
ニチコン製音響コンデンサ搭載 オーディオ入出力端子
オンボードサウンドに7.1チャンネルや32Bit/192kHzのハイレゾ音源に対応するRealtek製「Realtek ALC1220」を搭載し、オンボードながら高音質なサウンドを提供しています。

7)PCI-E スチール製スロット
3 x PCI-E 4.0x16、1 x PCI-E 4.0x1
PCI-E スロットは堅牢なスチール製カバーで保護されグラフィックスカードによる信号干渉を防止します。

8)Killer ネットワーク
Killer Ethernet E3100G Killer Wi-Fi6 AX1650X
イーサネットLANは2.5Gbpsの帯域を実現した「Killer Ethernet E3100G」を搭載しています。
無線LANはWiFi6規格に対応した「Killer Wi-Fi6 AX1650X」を搭載し、接続規格はWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4/5GHzデュアルバンド、最大通信速度2400Mbps、Bluetooth 5.1に対応しています。

イーサネットコネクタ 無線LANコネクタ
  無線LANアンテナ
 

Killer Control Center 説明
概要
接続しているネットワークの使用状況の確認ができます。
PRIORITIZATION ENGINE
起動しているアプリケーションの「 ダウンロード速度 」 と 「 アップロード速度 」 を変更することができます。
INTELLIGENCE ENGINE
Killer WireLess LAN の最適化の状態を確認することができます。
WiFi アナライザ
接続可能なアクセスポイントの信号強度 / チャンネル番号の確認ができます。
GAMEFAST
ゲームを高速かつスムーズにプレイできるようリソースを集中的に使用できるようにします。 また、一部のバックグラウンド プロセスを一時停止することもできます。
XTEND
Killer WireLess LAN を無線LAN アクセスポイントとして利用可能に設定できます。
設定
ネットワークの設定や WireLess LAN の情報などを確認することができます。
「Killer DobuleShot Pro」の設定「オン」にするとWi-Fiとイーサネットを同時に分散させて利用することができます。「Killer DobuleShot Pro」設定を使用する場合、Wi-Fiのドライバーをインストールし使用している状態にしておく必要があります。

9)M.2 ソケット
3基のM.2 ソケット
M.2ヒートシンク取付けている状態 M.2ヒートシンクを外した状態

M.2ソケット NVMe(PCIE4.0x4)接続 SATA接続 排他利用 その他
M2-1 可能 可能 無し CPU直結
M2-2 可能 不可 無し チップセット経由
M2-3 可能 可能 PCIE4スロットと排他利用 チップセット経由


10)バックパネル、その他
バックパネルインタフェース SATA3 コネクタ 「Smart Switch」、「Dr.Debug」 BIOS FlashBack & CMOSクリア
バックパネルインターフェイスはUSB3.2 Gen.2×2(Type-A/Type-C)、USB3.2 Gen.1×2、USB2.0×2、オーディオ端子×5、光オーディオ端子×1、2.5ギガビットLAN×1、PS/2×1、アンテナポートの構成になっています。更にUSBメモリだけでUEFI ROMを書き換えられる「BIOS Flashback Switch」を搭載しています。
「Smart Switch」及び「Dr.Debug」のオーバークロック機能はマザーボード右下にまとめて配置されています。

2.Ryzen 9 3950Xの装着
CPUの大型化に伴いRyzen Threadripperは4,094本という、大量のコンタクトピンが必要になり Ryzen ThreadripperのLGAパッケージのピンは非常に繊細なことから、これまで以上にピン曲がりやピン折れのリスクが増えることになります。そこでAMDでは、専用のキャリアフレームを使用する方法を採用し、ピン曲がりやピン折れのリスクを軽減しています。
ソケットのレバーを上げる   ソケットとCPUのマークを合わせる
 
ソケットのレバーを持ち上げます

  CPUとソケットのコーナーのマークを合わせます。


CPUを挿し込む   AM4用ネジの取付け
 
CPUのピン曲がりやピン折れに注意してソケットにCPUを挿し込みます。
レバーを降ろしてCPUを固定します。

  ソケット側のブラケットにAM4用ネジを取付けます。
CPUにグリスを塗布   ウォーターブロックの取り付け
 
CPUにグリスを塗布します。
使用したグリスはドイツ製の「Thermal Grizzly」です。

  ウォーターブロックを取付けてネジで締め付けて固定します。
ケーブル類を接続して完了です。

3.BIOS設定

1)BIOSメイン画面、言語設定、OCツール、Re_Size Bar設定
BIOS メイン画面 BIOS 言語設定 OCツール Re_Size Bar 設定
言語設定では「日本語」をサポートしています。「OC ツール」画面でCPUの周波数やコア電圧の変更が可能です。
「Resizable BAR」をサポートしているのでがGeForce ビデオカードでは RTX 30シリーズからになっています。

Ryzen 9 3950X ( 7nm、3.5GHz、16コア/32スレッド )

2)DRAM
G.Skill TridentZ Neo F4-3800C18D-32GTZN
X570チップセットはデュアルチャネルをサポートしていますのでDDR4メモリーはG.Skill製のF4-3800C18D-32GTZN(16GBx2=32GB)を購入しました。

BIOS画面でXMP設定読み込み BIOS画面で3800と認識
XMP 2.00プロファイル読み込みでDRAM周波数及びDRAM電圧設定を変更します。BIOS画面でDDR4-3800と認識しているのが分かります。

F4-3800C18D-32GTZNのSPD情報 XMPプロファイル自動設定 ( DRAM周波数:1065MHz ) XMPプロファイルに設定 ( DRAM周波数:1896MHz )

5.システムチューニングツール「A‐Tuning」
「A-Tuning」はASRockマザーのシステムチューニングツールです。
「A-Tuning」 Operation Mode (操作モード) 画面  
 
「Operation Mode」画面で「Performance Mode」(性能向上)、「Standard Mode」(標準モード)、「Power Saving」(ECO モード)の3種類の動作モードから選択可能です。

 
「A-Tuning」 OC Tweaker (OC 調整) 画面 「A-Tuning」 System Info (システム情報) 画面
BIOS画面上の「OC Tweaker」と同じ項目が設定可能でシステムのオーバークロックを設定します。

システムに関する情報を表示します。

「A-Tuning」 FAN-Tastic Tuning (FAN-Tastic チューニング) 画面 「A-Tuning」 Setting (設定) 画面
グラフを使用して、最大7 種類のファン速度が設定できます。割当てられた温度に達すると、ファンは次の速度レベルへと自動的にシフトします。
Windowsを起動時に「A-Tuning」を自動実行する場合に、「Auto run at Windows Startup(Windows 起動時に自動実行) 」にチェックを入れます。

6.ベンチマークの結果

測定環境
CPU Ryzen 9 3950X (3.5GHz) Ryzen Threadripper 1950X (3.4GHz)
CPUファン Corsair製 iCUE H150i RGB PRO XT(水冷) ENERMAX製 ELC-LTTR360-TB (水冷)
メモリー G.Skill TridentZ Neo F4-3800C18D-32GTZN (16GB X 2) = 32GB CORSAIR CMK16GX4M2B3200C16 (8GB X 2) X 2 = 32GB
マザーボード ASRock X570 Taichi Razer Edition ( BIOS P1.40 ) ASRock X399 Taichi ( BIOS P3.90 )
システムHDD Samsung SSD 980 PRO 1TB x 3(RAID 0) Samsung SSD 960 PRO 512GB x 2(RAID 0)
サウンドカード オンボード(Realtek ALC1220) CRIATIVE Sound Blaster ZxR
ネットワーク オンボード(Killer E3100G) オンボード(Intel I211AT)
OS Windows 10 Pro 64bit( バージョン 20H2 )
ビデオカード&ドライバー MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING Z TRIO
使用電源 Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB 1200W クーラーマスター V1200 Platinum (1200W)

1)CPUテスト
SiSoftware Sandra Lite 2020
Ryzen 9 3950Xのテスト結果を引用しています。

2)メモリーテスト
SiSoftware Sandra Lite 2020
「Ryzen Threadripper 1950X」のメモリー帯域が高いのは「ASRock X399 Taichi」マザーはクアッドアクセスで「ASRock X570 Taichi Razer Editio」マザーはデュアルアクセスの違いによるものと思います。「キャッシュ/メモリー帯域」は「ASRock X570 Taichi Razer Editio」マザーの方が高い結果を出しています。

3)ネットワーク
SiSoftware Sandra Lite 2020
我が家のネットワークは光回線がまだ引かれていなので帯域は非常に低い数値となっています。また、測定する毎に結果が変わるので参考値と考えてください。

7.まとめ

1)ハイエンドクラスの高性能マザー
ハイエンドクラスマザー並みに電源回りを補強し、ソケット裏面に金属プレートで補強し、マザーボード裏面の2/3を金属プレートで覆い補強し、PCI-Eスロットは金属製カバーでスロットの保護と補強を図っています。
正にハイエンドクラスマザー並みの機能を備えたコストパフォーマンスの高いX570チップセット搭載マザーといえます。

2)ゲームユーザー向けに設計されたKiller ネットワーク
「Killer Ethernet E3100G」と「Killer Wi-Fi6 AX1650X」はゲームユーザー向けに設計されているので激しいバトルゲームで性能を発揮すると思います。

3)クールなRGB照明効果
RGBの照明システムは1,680万色の照明効果を備えておりゲームの没入感を高める演出をしています。







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