2011/09/24公開
2012/01/03更新 X79 Express環境でのベンチ追加


Serial ATA6Gb/sのCrucial製SSD
  
   Crucial M4 SSD 256GB


最初にSSDを購入してから早くも3年経過しようとしています。初期のSSDはプチフリーズが頻発し、使い物になりませんでした。そのため購入した「OCZ Core Series V2」はお蔵入り状態です。「Crucial m4 SSD」がファームウェアを更新することによってパフォーマンスが向上すると紹介されていたので「Crucial m4 SSD 256GB」を購入しました。Serial ATA 6Gb/s環境が完全に整っているわけではありませんがご参考になればと思います。


1.製品仕様

Crucial m4 SSD 256GB (CT256M4SSD2)仕様
コントローラーチップ
容量
フラッシュメモリー
インタフェース
シーケンシャル読込速度
シーケンシャル書込速度
ランダム性能 4kリード
ランダム性能 4kライト

Marvell Technology Group製 88SS9174-BLD2
256GB
25nmプロセス IM Flash Technologies MLC NAND
Serial ATA 6Gb/s
415Mb/s
260Mb/s
40,000IOPS
50,000IOPS

IM Flash TechnologiesはMicronとIntelとの合弁会社

Crucial m4 SSD 256GB (CT256M4SSD2) BOX品

Crucial m4 SSD 256GB (CT256M4SSD2) (SATA 6Gb/s)


2.ベンチ測定環境

Windows7 測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ドライバー
ファイルフォーマット
Core 2 Quad Q9650 ( Yorkfield、45nm、3.0GHz、Quad lCore )
SanMax DDR2-1066 CL5 ELPIDA 2GB×2=4GB
nVIDIA GeForce GTX580
Asus Maximus II Formula(P45 + ICH10R) (BIOS:2302)
ONKYO SE-2000PCI LTD
Windows 7 Ultimate 64bit SP1
Windows7標準
NTFS

X79 Expressチップセット搭載マザーでのベンチテスト追加です。(2012/01/03)
Windows7 測定環境(2012/01/03追加)
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ドライバー
ファイルフォーマット
intel Core i7 3930K (3.2GHz)
SanMax SMD-16G68CP-16KL-Q-BK DDR3L-1600 16GB
nVIDIA GeForce GTX580
GIGABYTE GA-X79-UD5 Rev.1.0(X79 Express) (BIOS:F7)
オンボード (Realtek ALC898)
Windows 7 Ultimate 64bit SP1
Windows7標準
NTFS


SATA 6Gb/sのMarvell 88SE9123コントローラーカード
SATA 6Gb/sカードである玄人志向SATA3I2-PCIeカードでテストしています。PCI Express x1インタフェースですが、Asus Maximus II FormulaのPCI Express x16スロットに装着してのテストです。
玄人志向SATA3I2-PCIe (SATA 6Gb/s)
Marvell 88SE9123搭載
ドライバーは下記サイトから「Drivers Version 1.2.0.1006 WHQL」をダウンロードして使用。
http://www.station-drivers.com/page/marvell.htm


3.ファームウェア更新で高速化

「Crucial m4 SSD」のファームウェアを最新バージョンに更新すると高速になるとのことなのでファームウェアを更新します。

現在、販売されている「Crucial m4 SSD」のファームウェアバージョンは「Ver0002」になっています。

ファームウェア Ver0002 (CrystalDiskInfo 4.0.2)


ファームウェアの更新手順
注意)ファームウェアの更新はメーカー保証の無い行為となります。データ消失などのいかなる損害が生じたとしても、一切責任を負いません。
ファームウェアの更新作業は下記手順で進めます。
@ファームウェアを下記URLから入手。
http://www.crucial.com/support/firmware.aspx
Aダウンロードしたアップデート用のISOファイルをCD-Rに焼く。
BBIOS設定をIDEモードに変更。 今回、 SATA 6Gb/sカードをしてますがIDEモードに変更できないためマザーのSATAコネクタに接続してアップデートしてます。
CCD-ROMドライブからアップデート用に焼いたCD-Rを起動。
DCD-ROMからアップデーターを起動すると下記のメッセージが表示されるのでメッセージに従って作業を進めます。

ファームウェアアップデーター起動画面 ファームウェアアップデートの実行は「yes」と入力しEnterキーを押す。

CriystalDiskInfoでファームウェアがバージョンアップされているかを確認。
ファームウェア Ver0009 (CrystalDiskInfo 4.0.2)


4.ベンチマーク結果

X79 Expressプラットフォームでの「Crucial m4 SSD 256GB」単体のベンチと2台使用したRAID0でのベンチを取得しました。(2012/01/03追加)
CrystalDiskMark 3.0.1b
ファームウェア(Ver 0009) ファームウェア(Ver 0002)
Marvell 88SE9123コントローラーカード X79 Express プラットフォーム X79 Express RAID0 (ストライプサイズ64kb) Marvell 88SE9123コントローラーカード
テストデータ・ランダム1000MB
テストデータ・ランダム4000MB
テストデータ・All 0x00、0Fill 1000MB
テストデータ・All 0x00、0Fill 4000MB

HD Tune 2.55 グラフ
ファームウェア(Ver 0009) ファームウェア(Ver 0002)
Marvell 88SE9123コントローラーカード
X79 Express プラットフォーム  
X79 Express RAID0 (ストライプサイズ64kb)

ATTO Disk Benchmark v2.46
ファームウェア(Ver 0009) ファームウェア(Ver 0002)
Marvell 88SE9123コントローラーカード
X79 Express プラットフォーム  
X79 Express RAID0 (ストライプサイズ64kb)


5.総合評価


1)ファームウェア最新バージョンに更新して高速化実現
ベンチ結果からファームウェアを最新バージョンである「Ver0009」に更新することによって高速化が実現できました。ただし、他のサイトで紹介されているようなシーケンシャルリード500MB/s超えはできませんでした。これは、今回使用しているテスト環境に大きく依存しているものと思います。SATA 6Gb/s環境が整えばシーケンシャルリード500MB/s超えが可能かと思います。

2)安定した性能を発揮
SandForce製コントローラ搭載品は、CrystalDiskMarkの計測モードによって速度が変わる傾向にあります。しかし、Marvell製コントローラーを使用している「Crucial m4 SSD」は計測モードに関係なく同じ性能を発揮します。CrystalDiskMarkのランダムモードではSandForce製コントローラ搭載品よりも高い性能を発揮しています。SandForce製コントローラ搭載品より販売価格が安いのでコストパフォーマンスは非常に高いものとなっています。

X79 Expressチップセット環境でのベンチ(2012/01/03追加)
1)X79 Express環境でシーケンシャルリード500MB/s超え
アナウンス通り、intel X79 Expressチップセットでシーケンシャルリードで500MB/sを超えて531MB/sというベンチ結果となりました。また、シーケンシャルライトは250MB/sを超えて261MB/sという結果になりました。

2)X79 Express RAID0環境では1000MB/s超えならず
今回、「Crucial m4 SSD」2台使用してRAID0のベンチも取得しましたが、倍の性能発揮とはいきませんがシーケンシャルリードで961MB/sをマークしました。6GbpsのSSDも価格が下がっていますので、RAID0での爆速環境構築も有りかと思います。







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