2017/12/15公開

80PLUS PLATINUM認証を取得した大容量1200W ATX電源ユニットの
      クーラーマスター V1200 Platinum です


10年使用してきた「Antec TRUEPOWER Quattro TPQ-850」ですが「MSI nVIDIA GeForce GTX 1080 Ti ARMOR 11G OC」のベンチソフト動作中にPCが再起動するという問題が発生しました。原因は電源ユニットに有ると思い予備として持っていた「Antec EarthWatts EA-650 Green」を使用した結果問題をクリアーすることができました。今回は、グラフィックカードのSLI接続可能な電源ユニットの導入を検討し、ネットでの評価を考慮した結果、80PLUS PLATINUM認証を取得しているクーラーマスターの「V1200 Platinum」を購入しました。レビュー記事を掲載しますのでご参考にしてください。


1.クーラーマスター V1200 Platinumの概要

1)80PLUS Plutinum認証取得した大容量1200WのPC用電源ユニット
 ・最上位のマルチコアCPUおよびハイエンドグラフィックスカードによる3-4way SLI、CrossFireX構成に対応。
 ・独自のV Series DC-DC module設計により電圧変動を僅か±1%以内に抑えた+12Vシングルレーン仕様が、消費電力の大きいパーツに対して安定した電力供給を行う。
 ・ケーブルは取り回しの容易なフラットタイプのフルモジュラー(フルプラグイン)方式を採用。また、冷却ファンには摩擦抵抗の低い流体軸受の大型135mmモデルを搭載。
 ・電源の寿命を左右するコンデンサには一次側、二次側ともに信頼性の高い日本製コンデンサを使用し、安全に使用するための各種保護回路と安全規格を備えている。
 ・長期7年間のメーカー保証。
 ・『V1200 Platinum』は個人用のハイエンドPCはもちろん、デスクトップサーバー、ワークステーションなどプロフェッショナルな用途に適応する高性能PC用電源ユニット。

2)フラット&フルモジュラー(フルプラグイン)ケーブル
 ・ケーブルは配線しやすいフラットタイプを採用。
 ・フルモジュラー(プラグイン)方式により必要最低限の本数のみを取り付けて使用する事ができ、他のパーツとの干渉やエアフローの停滞を軽減。

3)ハイブリッド・ファンコントローラ
 ・付属するブラケットのスイッチを入れると、通常モードからセミファンレスモードに切り替えることができる。
 ・セミファンレスモードでは、電源負荷が70%以下の場合にファンが低速化し、30%以下の場合にファンが自動的に停止。
  (付属ブラケットを使用しない場合は通常モードです)


クーラーマスター V1200 Platinumの仕様
型番 RSC00-AFBAG1-JP
対応タイプ Intel Form Factor ATX 12V V2.31
サイズ(W×L×H) 150 x 190 x 86mm
電圧入力 00-240Vac (Full Range)
電流入力 15 - 7.5A
入力周波数範囲 60 - 50Hz
PFC Active PFC 回路(力率 0.9 以上)
Power Good Signal 100-500ms
Hold Up 時間 >17ms
変換効率 通常時 93%
MTBF >100,000 Hours
保護回路 OVP(過電圧保護回路)、UVP(低電圧保護回路)、OPP(過負荷保護回路)、OTP(過温度保護回路)、SCP(ショート保護回路)、OCP(過電流保護回路)
定格出力 1200W
動作温度 0〜40℃
安全規格 CE/TUV/TUV-SUDNRTL/FCC/EAC/CCC/BSMI/RCM/KC
ファン 135mm FDB静音ファン
認証 80 Plus Platinum
コネクタ M/B 20+4 Pin Connector x 1
CPU 4+4 Pin x 2
PCI-e 6+2 Pin x 12
SATA x 12
4 Pin Peripheral x 9
4 Pin Floppy x 1


V1200 Platinum 同梱内容 V1200 Platinum 本体は袋に入ってました 全て着脱可能なプラグインケーブル
同梱のフラットタイプケーブル類 ハイブリッド・ファンコントローラ 左 V1200 Platinum、右 TPQ-850


2.電圧変動測定

OCCT 4.5.1 を使用して「POWER SUPPLY」モード負荷テストによる Vcore、3.3V、12V、VTT、GPUの電圧の30分間の電圧変動を測定してみました。

OCCT 4.5.1 Monitoring画面

OCCT 4.5.1 「POWER SUPPLY」モード負荷テスト結果グラフ


3.総評

1) 12Vの電圧変動は±1%以内
「独自のV Series DC-DC module設計によりシグナルノイズの進入・回り込みを高いレベルで阻止し、12Vの電圧変動を僅か±1%に抑えた」とのうたい文句ですが、負荷テストの結果 12Vの電圧変動は「+0.07V」で±1%以内に収まっていました。

2) 着脱可能なプラグインケーブルかつフラットケーブルで取り回しが楽
ケーブルは着脱可能なプラグインケーブルで更にフラットケーブルとなっているため取り回しは非常に楽です。また、PCI−Eケーブルは1本に6+2ピンコネクタが2個付いているのでグラフィックカード周りのケーブル類が非常にスッキリします。

3) 評価の高い「80PLUS PLATINUM」認証済み電源ユニット
「80PLUS PLATINUM」認証を取得した大容量1200Wの電源ユニットで2014年8月に発表されましたが評価は高く、いまだに人気のある製品です。CPUのオーバークロックやGPUのSLI接続などで安定した電源供給が可能な高性能電源ユニットだと思います。




inserted by FC2 system