2008/05/30公開

大型ヒートシンク ZIPANG です

OROCIH(大蛇)だとケースからはみ出してしまい、ちょっと実用性に欠けるので実用的でケース内に収まり冷却性能の優れている大型CPUクーラーのZIPANGを購入しました。OROCHI(大蛇)と比較してみましたので参考にしてください。

1.製品仕様

仕様概略
製品番号 SCZP-1000 JAN:4571225040851
サイズ 145×148×高さ112mm(クーラー全体)
139×139×厚さ25mm(搭載ファン)
付属ファン仕様
(13.9cmファン)
ファン回転数:1000rpm±10%
ノイズ・風量:21.0dBA、51.82CFM
接続方法:3Pin
ベアリング:スリーブベアリング
対応CPU intel P4ソケット478/775
AMD Athlon64ソケット754/939/940/AM2
ヒートパイプ 6mm径×6本
重量 815g

ZIPANG本体及び同梱品 ZIPANG本体と付属の13.9cmファン


2.ZIPANG装着

マザーにZIPANGを取り付けたところですが、苦労して取り付けました ヒートシンクが大きくマイナスドライバーが使用できないためアンカーの取り付けが面倒です。

ケース内に収めたところです。やはり大きいです。


PC環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
intel Xeon E3110 (3.0GHz)
SanMax DDR2-800 CL5 hyni 1GB×2=2GB
ATI HD2900XT(R600)(CATALYST 8.4)デフォルトクロック
Asus P5W DH Deluxe(i975X + ICH7R)BIOS 2704beta
オンボード(Realtek Semiconductor ALC882M)
WindowsXP Professional SP2 DirectX9.0c

3.コア温度測定
CoreTemp0.98を使用して、アイドル時とCINEBENCH R10のコア温度を測定しました。CPUベンチソフトは2コア負荷が100%になる「CINEBENCH R10」を使用しCPU Benchmarkの「Rendering x CPU」で測定しました。

アイドル時、CINEBENCH R10のコア温度


4.総合評価

1)OROCHIが意外とコア温度が高かった理由
アイドル時にOROCHIのコア温度がZIPANGより4℃も高かった理由は、ケースを立てた状態で測定したためヒートシンクの自重によりコア面の密着性が悪くなったためと思われます。ただし、冷却性能が優れているためか、コア温度上昇は、3.0GHz動作時では、ZIPANGは7℃に対してOROCHIは6℃、3.6GHz動作時はZIPANGの9℃に対してOROCHIは7℃の上昇に止まっています。

2)実用的な大型ヒートシンクZIPANG
OROCHIの冷却性能が優れているのは、コア温度測定で明確ですが、やはりマザーへの取り付けのし易さ、ケース内へ楽に収まると言った実用性はZIPANGに軍配があがります。実用的と言ってもあくまでも、OROCHIとの比較です。リテールヒートシンクと比較するとZIPANGのアンカーの取り付けには非常に苦労しました。シートシンクが大きいためアンカー取り付けにマイナスドライバーが使用できないため指で押したり、回したりとかなり力が必要でした。
ケースを特に選ばないでケース内に収まるヒートシンクとしては冷却性能は強力だと思います。また、ファンノイズも低いので静音マシン構築にも使用できると思います。




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