2002/01/12公開
2002/02/17更新

PAL8045Uで最高クロック更新
AGOGAロットで最高クロック更新


PalominoコアのAthlonXP 1600+です

今年からメインマシンのプラットフォームをAMDのSocketAにしました。初めてPC自作した時に使用したCPUがAMDのK6-2でした。それ以来、久々に使用するAMDのCPUで、そのレビューです。

AthlonXPの特徴
・QuantiSpeedTM アーキテクチャ
・3DNow!TM プロフェッショナル・テクノロジ
・266MHzのAMD AthlonTM XP プロセッサ・システムバス
・128KB L1 キャッシュ(64K 命令キャッシュ+64K データ・キャッシュ)と 256K オンチップ L2 キャッシュ
・128mm2のダイに、約3,750万トランジスタを集積
・先端 0.18ミクロン・プロセス技術を使用
・ドレスデン(ドイツ)のウェハ製造工場 Fab 30で生産

Palominoコア AthlonXP1600+ コアを蓋するタイプの銅プレート 左はAthlonXP用 右はCele 1.2GHz用

コア部分はむき出しのままなのでコア欠け防止用の銅プレートを購入して使用しました。しかし、この銅プレートはヒートシンクが傾くとコアの角に力がかかるためコア欠け防止にはなりませんでした。コアを欠けさせてしまいました。熱を効率的に放熱するのにいいかと思います。それと、ヒートシンクには熱伝導シートを使用しない方がいいです。(説明書にも書いてありました。)無視して熱伝導シートをそのまま使用したら銅プレートにベッタリくっ付いて取り除くのに苦労しました。
リテールのCPUファンはヒートシンクがCeleon 1.2GHz版よりかなり大きいですがファンの音は比較的静かです。

コア欠けです、でも動作大丈夫です



測定環境
CPUファン リテール品&KANIE製 HedgeHog type-W(三菱製ファン)
メモリー Crucial Micronチップ256MB×2=512MB PC2100 CL2.5 
マザーボード EPox EP-8K7A(AMD761) Rev1.1 BIOS 1a17
HDD IBM DTLA307020×2(FastTrak100 RAID0)
サウンドカード Criative SoundBlasterLive! X-Gamer ドライバー 標準
OS Windows XP Professional DirectX8.1
ビデオカードドライバー nVIDIAリファレンスドライバー Ver23.11 (コア:270MHz、メモリー:490MHz)
室温 22℃

 

Vcore電圧
(測定値)
1.75V
(1.78V)
1.85V
(1.87V)
1.95V
(1.97V) 
2.05V
(2.07V)
2.15V
(2.06〜2.13V)
ヒートシンク リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE
メモリー設定 8-8-7-2-2-2-2 
動作FSB(MHz) 143.98 150.00 144.97 152.98 144.97 154.99 - 157.98 - 157.98
CPUクロック(MHz) 1511.76 1575.00 1522.19 1606.27 1522.19 1627.43 - 1658.75 - 1658.76
Superπ動作時CPU温度 46℃ 35℃ 49℃ 38℃ 51℃ 39℃ - 43℃ - 45℃ 

各Vcore電圧での動作FSBはSuperπ104桁、3DMark2000BenchMarkが通ったときの最高動作FSBです。
FSB及びCPUクロックはWCPUID Ver3.0fで測定。
CPU温度はMBM5で測定。

  定格時 最高クロック Celeon 1.2GHz(参考) PentiumV 1GHz(参考)
Vcore電圧 1.75V 2.15V 1.825V -
動作クロック FSB132.95×10.5=1396.02MHz FSB157.98×10.5=1658.76MHz FSB138×12=1656MHz FSB133×7.5=1000MHz
無負荷時のコア温度 43℃ 44℃ 48℃ -
Superπ終了時のコア温度 45℃ 45℃ 52℃ 32℃
Superπ104万桁 1分20秒 1分6秒 1分41秒 2分10秒
3DMark2000 9788 10922 9621 7732
N-Bench 1.2 7428 8473 6330 4492
N-Bench 2.0 1815 2182 - -
QuakeVARENA 131.1 134.2 121.9 109.4
HDBENCH 33844 41052 - -
ヒートシンク リテール HedgeHog type-W HedgeHog type-W HedgeHog238M


総評

定格の状態で、いままで使用してきたCPUでオーバークロックした時よりはるかに高性能です。私はこの時点でAthlonXPの性能の高さに魅了されてしまいました。
リテールのファン&ヒートシンクですが、表を見るとわかるかと思いますが、Vcore1.95V設定では熱の放熱が飽和状態なのかクロックが上がりません。リテールのファン&ヒートシンクは定格電圧での使用のみと考えた方がいいようです。
今回残念なことにVcore2.15V設定では2.06〜2.13Vで変動し低い値しか示してくれませんでした。そのため最高クロックは思ったより伸びませんでした。これは、ケース電源の容量不足かと思われます。電源交換した時には再度トライしたいと思います。

今回よりメインマシンのプラットフォームをSocketAにしました。マザーはAMD761チップを使用したEPoXのEP-8K7Aでオーバークロッカーご用達のマザーです。AMD761は生産終了となっているため店頭ではAMD761を使用したマザーを見ることはないかと思います。このマザーは昨年末に在庫品を購入しました。本来だとVIAのKT266Aチップセットのマザーを選択するところなのでしょうけど、私はVIAのチップセットというかサードベンダーのチップセットにいい印象を思っていません。最初に購入したALiチップセットのマザーでパーツの相性やOSインストールで苦労したためか、それ以降はintelのCPUではintelのチップセットを使用したマザーしか購入していません。今回、サウスブリッジがVIAなので使いたくはなかったのですがAMD760チップセットのマザーが無いのでいかしかたなく使用しています。サードベンダーのチップセットも安定してきているようなのでVIA、nVIDIA、SiSのチップセットのマザーも使用してみようかと思ってます。今回、WindowsXPのインストールは問題なく完了し、マザー関係のドライバーはすべてWindows標準です。それとアクティベーションですが、インターネットでのアクティベーションはすんなり完了しました。


PAL8045Uで最高クロック更新(追加:2002/01/13)
  最高クロック
Vcore電圧 2.15V(実測:2.06V)
動作クロック FSB160.91×10.5=1689.55MHz
無負荷時のコア温度 35℃
Superπ終了時のコア温度 40℃
Superπ104万桁 1分5秒
3DMark2000 11096
N-Bench 1.2 8580
N-Bench 2.0 2181
QuakeVARENA 134.5
HDBENCH 47661
ヒートシンク PAL8045U



注)オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。


AGOGAロットで最高クロック更新(追加:2002/02/17)

巷でうわさの、高耐性のAGOGAをゲットしました。その耐性報告です。

高耐性のAGOGAロットです


最高クロック(メモリー設定:8-8-7-2-2-2-2)
  最高クロック
Vcore電圧 2.15V(実測:2.06V)
動作クロック FSB172.95×10.5=1815.95MHz
Superπ104万桁 1分1秒
ヒートシンク PAL8045U+DELTA5700rpmファン


全ベンチ動作時の結果
  全ベンチ動作
Vcore電圧 2.15V(実測:2.06V)
動作クロック FSB163.98×10.5=1721.76MHz
Superπ104万桁 1分3秒
3DMark2000 11260
N-Bench 1.2 8800
N-Bench 2.0 2204
QuakeVARENA 160.8
ヒートシンク PAL8045U+DELTA5700rpmファン


1.8GHzオーバー達成です。Superπ104万桁はあともう一息で60秒です。このパフォーマンスはすごいです。しかしながら、室温13℃でコア温度22℃にしてSuperπがやっと通る程度で、これ以上コア温度が上がると即フリーズです。全ベンチが通るクロックは1.72GHzとかなり低くなります。
Athlonは、コア電圧を上げるよりコア温度を下げたほうがクロックが延びるようです。そのためか、コア温度にはかなり敏感で気難しいところがあります。しかし、ここまでの高FSBにほかのパーツがよく絶えてくれました。特にメモリーは最速設定でした。

注)オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。

inserted by FC2 system