2002/01/13公開

ヒートシンクのキングオブキングALPHAPAL8045Uです

お手軽にオーバークロックを楽しむには、冷却性能の高いシートシンクは欠かせません。オーバークロッカーご用達のアルファからSocketA専用で8cmファンを装着した最強ヒートシンクPAL8045Uです。その冷却性能を銅製ヒートシンク最強のHedgehog-typeWと比較検証してみます。

1.製品仕様
PAL8045U PAL8045U(左) と Hedgehog-typeW(右)
サイズ:80(W)×70.9(H)×80(D)[mm]
重量 :520[g]
ファン:DELTA製 4000rpm 40dBA
 


固定ボルトにはスプリングが EP-8K7Aに装着



2.コア温度測定
  BIOS画面 Windows無負荷時 Superπ104万桁 N-Bench 2.0
PAL8045U 28℃ 29℃ 30℃ 31℃
Hedgehog-typeW 37℃ 35℃ 36℃ 38℃
※室温21℃ Vcore1.78V FSB133×10.5=1.4GHz
 BIOS画面では約5分放置後の温度


3.動作最高クロック
Vcore 定格1.75V(実測1.78V) 2.15V(実測2.03V)
PAL8045U FSB151.97×10.5=1595.65MHz FSB160.91×10.5=1689.55MHz
Hedgehog-typeW FSB150.00×10.5=1575.00MHz FSB157.98×10.5=1658.76MHz
※Superπ104万桁、3DMark2000完走
 クロックはWCPUID3.0fでの測定値
 Vcore実測値はMBM5での測定値

測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
スピーカー
OS
AMD AthlonXP1600+ (1.4GHz) 
Crucial Micronチップ PC2100 CL2.5 256X2=512MB
ELSA GRADIAC ULTRA (GeForce2ULTRA)
EPoX EP-8K7A Rev1.1 BIOS 1a17
Creative Sound Blaster Live! XGamer
Creative PlayWorks3500
WindowsXP Professional DirectX8.1

4.総合評価
2強対決の結果は、見ての通りアルファのPAL8045Uに軍配ががりました。
この巨大なヒートシンクは、AthlonマザーのSocket横にある4つの穴を利用してヒートシンクを固定します。最近では、intelのSocket478用も登場しています。Socketより一回り大きいヒートシンクですが銅埋め込みのアルミ製のためKANIEの734gに対して520gしかありません。しかし、冷却性能は強力です。ヒートシンク固定には工夫がされていてマザー側にスタッドボルトを予め取り付け、そこにスプリングを付けたボルトでヒートシンクを固定します。このスプリングによりコア面への押し付け力を均一に保っています。ヒートシンクの取り付けはお世辞にも使いやすいとは言えません。また、Socket周辺のコンデンサが邪魔して取り付けられないマザーがありますので購入の際には注意が必要です。
SocketAマザーを持っていて、取り扱いが便利な方より強力な冷却性能を必要とする方にお勧めのヒートシンクです。
EPoXのEP-8K7Aマザーに取り付ける場合、マザー裏面のSocket周辺の小さなコンデンサがスタッドボルト固定のナットが接触するので注意しないとコンデンサを飛ばしますので注意しましょう。

inserted by FC2 system