2006/05/28公開

LGA775ソケット、デュアル・コア対応でAGPカード、DDRメモリーがそのまま使える
   ASUSTeK
intel 865PE搭載マザーボード P5P800SEです

P4C800-E Deluxeも2003年10月から使い始めて早2年半以上経ちます。最近では、CPUはデュアルコア、VGAはPCI Express、HDDはSerial-ATAK、メモリーはDDR2が標準的になったPC環境ですが、いまだに、AGPカード、DDR1メモリーが捨てきれずにいます。でも、CPUはデュアルコアにしたいな〜といつも思ってはいましたが、高嶺の花。ところが、最近PentiumDが大幅に値下げして購入し易くなりましたが、すべてのパーツを変えるとお金もかかるので、手持ちの資産をできるだけ生かせるマザーをと思い、Asus P5P800 SE を購入しました。P4C800-E Deluxeと比較すると周辺機能はかなり落ちますが、既存の資産がそのまま使えて、デュアルコアの環境が構築できるのは非常に魅力的です。

1.P5P800SEの特徴

LGA 775 for intel Pentium D / Pentium 4 / Celeron D ( FSB800 / 533 MHz )、intel Hyper-Threading Technology support
Intel® 865PE + ICH5 チップセット、UltraDMA 100、Serial ATA、AGP 8x/4x
PC3200/PC2700/PC2100 DDR SDRAM(最大4GB)、デュアルチャンネル
Intel 82540ED Gigabit Ethernet Controller、ADI AD1888 SoundMAX 6-channel CODEC、USB2.0 Max. 4ports

AI BIOS ( Hyper Path 2、CrashFree BIOS 2、Q-Fan、CPU Lock Free、ASUS C.P.R.
AI Overclocking ( 30%までのオーバークロッキングが可能 )

P5P800 SE intel 865PEチップ ICH5サウスブリッジ intel 82540ED
Gigabit Ethernet Controller
サウンドチップ AD1888 LGA775ソケット
USB2.0、Audio、LAN 付属品 Rev 1.01



CPU装着手順

Socket478と比較するとCPUの装着方法はちょっと変わっています。

ソケットのロードプレートを上げます。この時、保護カバーは付けたままです。
プロセッサー下部の保護カバーを取り外します。プロセッサー下部を指で触れないよう注意してください。
保護カバーは捨てないで保存しておきます。
プロセッサーをLGA775ソケットのノッチに合わせて装着します。この時、プロセッサーを傾けたり、スライドさせないで、真上からそっと置くようにします。
ソケット側のロードプレートに付いている保護カバーを取り外します。この、保護カバーも保存しておきます。
ロードプレートを下ろして、クリップで固定します。
ヒートシンクを乗せて四箇所の「カチッ」と言うまで押します。これで固定終了です。
ヒートシンクを外すときは、四隅をマイナスドライバーでまわし、引っ張ると外れます。
と思いきや、ボードをよく見ると若干湾曲しています。ちょっと不安ですが、このまま使用します。
ショップの方に確認したら、リテールのヒートシンクを使用すると他のマザーでもこのように湾曲するそうです。



BIOS設定

メモリー設定 ( Hyper Path 2 ) AI オーバークロック機能 Frequency/Voltage 変更

※「Hyper Path 2」機能を有効にするには、「Memory Acceleration Mode」を「Enable」にします。

2.測定環境

測定環境 Asustek P5P800 SE Asustek P4C800-E Deluxe
CPU intel PentiumD 950 (3.4GHz) intel Pentium4 3.2GHz ( Hyper-Threading )
CPUファン リテール リテール
メモリー Winbond BH-5 チップ PC3200 CL2.5 256X4=1024MB
BIOS設定:SPD (2.5-3-3-8)
Winbond BH-5 チップ PC3200 CL2.5 256X4=1024MB
BIOS設定:SPD (2.5-3-3-8)
マザーボード Asus P5P800 SE(i865PE)
BIOS 0503
Asus P4C800-E Deluxe(i875P)
BIOS 1023
HDD HITACHI Deskstar7K80(80GB) HITACHI(IBM) Deskstar7K250(80GB)
サウンドカード オンボード(AD1985 SoundMAX) Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
ネットワーク オンボード(intel 82540ED Gigabit) オンボード(intel CSA 82547EI Gigabit)
OS Windows XP Professional SP2 DirectX9.0c
ビデオカード&ドライバー ATI X850XT PE(R480)(CATALYST 6.5)デフォルトクロック


3.ベンチマークの結果


1)CPUテスト

  P5P800 SE P4C800-E Deluxe
Superπ104万桁 39秒 46秒


SiSoftware Sandra Lite 2007


3DMark05 Build120
3DMark03 Build360


  CINEBENCH 9.5 ( CPU Benchmark )
P5P800SE ( PentiumD 950 ) P4C800-E Deluxe ( Pentium4 3.2GHz )
Rendering
1 CPU
Rendering
2 CPU



2)メモリーテスト

P5P800 SE の「Hyper Path 2」機能を有効にするには、BIOS画面の「Memory Acceleration Mode」を「Enable」にします。

SiSoftware Sandra Lite 2007


Everest

※Memory Latency は数値の低い方が性能的には上になります。

3)3Dテスト

3DMark05 Build120

3DMark03 Build360


AquaMark3


CINEBENCH 9.5 ( Graphics Benchmark )
  P5P800SE P4C800-E Deluxe
C4D Shading 395 334
OpenGL SW-L 1573 1270
OpenGL HW-L 3550 2243



4)サウンドテスト

3DMark03 Build360
  P5P800SE オンボード
(SoundMAX Digital Audio)
Creative Sound Blaster
Audigy 2 Digital Audio
No Sounds(fps) 77.9 62.6
24 Sounds(fps) 71.7 54.3
60 Sounds(fps) 0 51.3


RightMark 3DSound v2.2 ( CPU Utilaization )
P5P800SE オンボード(SoundMAX Digital Audio) Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio



5)その他テスト

SiSoftware Sandra Lite 2007
  P5P800SE P4C800-E Deluxe
Drive Index (MB/S) 50  50 
Buffer Read (MB/S) 119 118
Sequential Read (MB/S) 57 57
Random Read (MB/S) 41 40
Buffer Write (MB/S) 46 45
Sequential Write (MB/S) 57 58
Random Write (MB/S) 31 30
Average Access Time (ms)

※P4C800-E Deluxe のベンチは「Deskstar7K80」を評価したときのベンチ結果を使用しています。

PCMark05 Build 1.1.0



4.総評

1)CPUの性能差がそのまま結果に、既存資産が利用可能は魅力的
現在使用している環境が使用できないほどひどいものではないのですが、やはり、デュアルコアには魅力を感じていたので、今回のベンチ結果には満足しています。しかし、マザー自体の性能は差ほど無いと思われます。今回の差は、CPUのクロック、キャッシュサイズの違いがそのまま差につながったものと思います。P4C800-E Deluxe と比較すると周辺機能がプアなのは否めません。しかし、手持ちの資産であるAGPカード、DDR1メモリーがそのまま使用できてデュアルコアの環境を構築できるのは非常に魅力的です。
Hyper Path 2」機能はかなり有効のようで、「Everest Memory Latency」を見るとデフォルト設定はやはり P4C800-E Deluxe の方が上ですが、「Hyper Path 2」機能を使用すると P5P800 SE の方が上になります。また、サウンドでRightMark 3DSoundの「Direct Sound 3D Hardware」を見ると Sound Blaster より P5P800 SE の SoundMAX の方が CPU Utilaization が低かったのにはちょっと驚きでした。

2)豊富なオーバークロック機能
オーバークロック機能は、P4C800-E Deluxe と同じですが、一番の違いはCPUの種類によっては「CPU Ratio」の変更が可能なのは魅力的です。しかし、今回使用した PentiumD 950 では、BIOS画面には「CPU Ratio」の変更は表示されなかったので残念でした。BIOSアップデートによって可能になるのを期待したいです。

3)AGPカード、DDR1メモリーを使ってデュアルコア環境構築したい方にはお勧めです
AGPカードとDDR1メモリーの環境で使用していてそれほど困ってはいなが、デュアルコアの環境を構築したい方には P5P800 SE は打ってつけのマザーだと思います。また、i865PEチップは登場してから3年以上と長寿命であり安心感もあります。また、この環境もいつまでも続かないので、PCI Express、DDR2メモリーの環境へ移行するためのワンステップとして、考えても有効かと思います。




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