2003/11/09公開



 NorthwoodコアのPentium4 3.20GHzです

10月26日(米国時間)に、Intelは価格改定を行い、Pentium4最速の3.20GHz版も発売当初と比べると半値近くまで下がりました。しかし、11月3日(米国時間)にIntelよりPentium 4 Extreme Edition 3.20GHzが発表され、最速Pnetium4プロセッサーの座はPentium 4 Extreme Edition 3.20GHzとなりましたが、11月09日時点ではまだ、市場には出回っていないので今のところ最速Pentium4は、まだPentium4 3.20GHzということになります。我が家にとっても最速CPUなのでいろいろとベンチを取ってみました

Pentium4 3.20GHz(Northwoodコア)の特徴
mPGA-478 パッケージ を採用、800MHzシステム・バス、L1キャッシュ 20KB、L2 キャッシュ 512KB、最新の0.13ミクロン・プロセス技術
インテル NetBurst マイクロアーキテクチャ(ハイパー・スレッディング (HT) テクノロジ、ハイパー・パイプライン・テクノロジ)
ストリーミング SIMD 拡張命令 2 データ・プリフェッチ回路
・自己診断機能およびパフォーマンス/熱管理機能

Nortwoodコア Pentium4 3.20GHz コア裏面キャパシタ SL6WG ロットはL328A835
リテールクーラー ヒートシンク中央に銅が埋め込まれています
右は、Pentium4 2.4B用のヒートシンク


測定環境 intel Pentium4
CPUファン リテールファン
メモリー A-DATA (Winbond BH-5) 256MB×2 = 512MB PC3200 CL2.5
マザーボード Asus P4C800-E Deluxe (i875P) BIOS 1011
HDD IBM Deskstar 7K250(80GB)
サウンドカード Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
OS Windows XP Professional SP1 DirectX9.0b
ビデオカード&ドライバー ATI RADEON9800Pro(CATALYST 3.9ドライバー)デフォルトクロック
室温 23℃


電圧毎のクロックアップ耐性 

どうもメモリーの耐性が限界のようなので、Pentium4 3.20GHzの限界を見ることはできませんでした。

Hyper-Threading Disable Enable
Vcore電圧
(PCProbe読み)
1.550V
(1.536V)
1.550V
(1.584V)
メモリー設定 2.0-2-2-5-4
電圧2.85V 
2.5-3-3-7-8
電圧2.85V
2.0-2-2-5-4
電圧2.85V
2.5-3-3-7-8
電圧2.85V 
動作FSB(MHz) 199.9 225.0 199.9 225.0
CPUクロック(MHz) 3198.4 3599.9 3198.4 3599.9
Superπ104万桁 44秒 40秒 44秒 40秒

各Vcore電圧での動作FSBはSuperπ104万桁、3DMark03が通ったときの最高動作FSBです。
FSB及びCPUクロックはCPU-Z Ver1.20aで測定。


ベンチマーク結果

HDBENCH


SiSoftware Sandra2004


3DMark03 build330

3DMark2001SE
N-Bench2



ゲームベンチ

Aquamark3 GFX/CPU (1024X768 32bit,AA:None,Aniso:4x,Detaols:V.High)

QuakeVARENA (FPS,1280X1024 32bit)
Comanche 4 (Frame/Sec,1280X1024 32bit)
Comanche 4 (Tris/Sec,1280X1024 32bit)
Unreal Tournament 2003(Flyby,1280X960)
Unreal Tournament 2003(Botmatch,1280X960)
FINAL FANTASY XI Benchmark 2 (High Resolution)


エンコード

TMPGEnc Plus 2.5エンコード
Hyper-Threading Disable Enable Disable Enable
CPUクロック 3.2GHz 3.6GHz
エンコード時間 2分38秒 2分27秒 2分24秒 2分16秒
ビデオソースデータ
・MTV2000録画データ (1分、62.7MB)
・Video size         720 x 480
・Video bitrate     8000kbps(CBR)
・Audio format     MPEG-1 Layer-2
・Audio frequency 48kHz
・Audio bitrate     224kbps

エンコード後のビデオデータ
・DivX 5.1 Codec (エンコード後の容量 19.1MB)
・Video size         720 x 480
・Video bitrate     1000kbps
・Audio format     PCM
・Audio frequency 48kHz
・Audio bitrate     187kbps

TMPGEnc環境設定
・SSE-2使用
・Hyper-Threading Technology(マルチスレッド)使用
エンコード時のCPU温度
・CPUクロック 3.20GHz
・Hyper-Threading Technology使用
・コア電圧 BIOS設定 1.550V (エンコード中 1.488〜1.584Vで変動)
・無負荷時:41℃
・エンコード中最高温度:59℃



総評

1.Pentium4 3.20GHzの限界を見ることはできず

定格使用が目的だったので、ヒートシンクはリテール品を使用してのベンチ取得ですが、メモリーの耐性限界か、私の腕のせいか3.6GHz以上にクロックを上げることができず、ちょっと残念な結果になりました。しかし、リテールヒートシンクとコア電圧1.550Vで3.6GHzまで到達したのでちょっとひと安心と言ったところです。限界を探るのは、高耐性のメモリーを入手したら再度挑戦しようと思います。
※11/11、memtestでメモリーをチェックしたら、FSB200MHz、2.0-2-2-5設定ではVddr電圧2.75Vじゃないと通りませんでした。

2.ゲームでは、Hyper-Threading Technologyの恩恵無し、エンコードで好結果
Hyper-Threading Technologyを使用できるのは、FSB800MHzのPentium4 2.4C以上とFSB533のPentium4 3.06GHzです。当然、今回購入したPentium4 3.20GHzはHyper-Threading Technologyを使用できますので、ゲームでどれほど有効か確認してみましたが、ゲームではHyper-Threading Technologyの恩恵を教授することはできませんでした。しかし、TMPGEnc Plusを使ってのエンコード処理では、Hyper-Threading Technologyがかなり有効に働きます。更に、通常の使用でもWindowsのレスポンスが全体的に向上したように感じます。

3.定格使用で十分な性能
ATI RADEON9800Proでのレビューでも確認した通り、今後、多く登場してくるDirectX 9のゲームパフォーマンスはグラフィックカードの性能に左右されるので、そこそこのCPU性能があればパフォーマンス不足を感じることはないので、定格3.20GHzでの使用で十分かと思います。

注)オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。



inserted by FC2 system