2008/05/04公開

ファンレス巨大ヒートシンク OROCHI (大蛇)です

各所で話題になっているQuadCoreに対応したファンレス&極静音ファン併用推奨大型CPUクーラーのOROCIH(大蛇)ですが、どんなものか購入してみました。最近はリテールクーラーばかり使用していましたがCPUクーラーの購入は5年ぶりです。

1.製品仕様

仕様概略
製品番号 SCORC-1000 JAN:4571225041803
サイズ 120×194×高さ155mm(クーラー全体 図示)
140×140×厚さ25mm(搭載ファン)
付属ファン仕様 ファン回転数:500rpm±10%
ノイズ・風量:29.39CFM/10.8dBA
接続方法:3Pin
ベアリング:スリーブベアリング
対応CPU intel P4ソケット478/775
AMD Athlon64ソケット754/939/940/AM2/AM2+
ヒートパイプ 6mm径×10本
重量 1155g(クーラー本体)+130g(ファン)

OROCHI本体及び同梱品 OROCHI本体

2.OROCHI装着手順

OROCHI装着手順
マザーボード裏面にバックプレートを付けます。
バックプレートには粘着面があるので保護シートを剥がして粘着面をマザーボード側にして押さえつけて貼り付けます。
LGA775用リテンションブラケットを固定するためバックプレート側からネジを入れてブラケットを固定します。左の画像はブラケットをネジで固定した後です。
2本のLGA775用リテンションブラケットとマザーボードの間に絶縁ワッシャーを入れるのを忘れないようにします。
マザー裏面からネジで固定しますが、この作業なかなか面倒です。
ブラケットの取り付けは、ヒートシンク取り付け方向によって変わります。
左の画像のケースでは、ヒートシンクを下の画像のように前後方向に取り付ける場合です。左右方向に取り付ける場合はブラケットも左右方向に取り付けます。
LGA775用取り付け金具をヒートシンクにネジで固定します。
ヒートシンクのコア接触面には保護シートが貼り付けてありますので、剥がしてから取り付けますが、コア接触面は鏡面仕上げしていますので傷付けないよう注意して作業します。
ヒートシンクの取り付けは、マザーがケース内に取り付けたままだとかなり難しいので、左の画像のようにマザーをケースから外して取り付けると比較的容易に行えます。
マザーによっては、取り付け金具がマザーのコンデンサや電源周りと接触して傷つけることがありますので傷つけないよう注意して作業します。
左の画像でOROCHIが超巨大であることがわかります。
この後、ケースに収めますが、これも一苦労です。ヒートシンクのフィンは薄いのでケーブルを傷つけることがありますので傷つけないよう注意して作業します。


マザーとOROCHIをケース内に収めたところです ヒートシンクはケースからはみ出ています

PC環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
intel Xeon E3110 (3.0GHz)
SanMax DDR2-800 CL5 hyni 1GB×2=2GB
ATI HD2900XT(R600)(CATALYST 8.4)デフォルトクロック
Asus P5W DH Deluxe(i975X + ICH7R)BIOS 2704beta
オンボード(Realtek Semiconductor ALC882M)
WindowsXP Professional SP2 DirectX9.0c

3.コア温度測定
CoreTemp0.98を使用して、アイドル時とエンコード中のコア温度を測定しました。エンコードは「TMPGEnc 4.0 XPress 」を使用しました。

アイドル時、エンコード中のコア温度

OROCHI(ファン)エンコード中のCoreTemp0.98

4.総合評価
とにかく巨大なヒートシンクで、取り付けは非常に面倒でした。冷却性能は、アイドル時のコア温度は、リテールクーラーもOROCHIも同じですが、これは、省電力機能「Enhanced Intel SpeedStep Technology」(EIST)が有効に働いているためかと思います。アイドル時からエンコード中の温度上昇は、リテールクーラーで11℃の上昇で、OROCHI(ファンレス)で7℃、OROCHI(ファン使用)で5℃とOROCHIのファンレス、ファン使用ともに冷却性能が高いためコア温度上昇が非常に低く抑えられています。ファンレス状態でもエンコード中のコア温度はリテールクーラーよりも低いコア温度ですので、3Dゲームと静音を両立させることができます。
マザーへの取り付けは、金具がマザーのコンデンサや電源周りに接触しないよう取り付けます。また、ケースに入らないことがあることに注意が必要です。ヒートシンクにファンを取り付ける際、注意しないとヒートシンクのフィンでケガしますので十分注意してください。私は、手を切ってしまいました。
取り付けが面倒なので初心者向けではありませんが、QuadCoreや高クロックCPUで静音環境を構築する方には非常に有効なパーツです。





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