2008/11/15公開


時代はソリッド・ステート・ドライブへ向かっている
  
   OCZ Core Serise V2 SSD 30GB



とうとう時代は、ハードディスク(HDD)からフラッシュメモリを使用したソリッド・ステート・ドライブ(SSD)へと移行が始まっています。SSD には駆動部が無いため、耐衝撃性に優れ、静粛性が非常に高く、発熱量も非常に低いという特徴を思っています。また、消費電力も低く、システムの反応速度を高速化させこともできるため、現在主流の HDD 代替としての期待が高まっています。小型のモバイルコンピューターではSSDが主流になりつつあります。価格は下がってはいますがHDDに比べるとまだ割高感があります。来年は、大容量化と低価格化が進むと思わSSDの普及が進むと思われます。それに、先んじてシステムディクスの代替利用として購入しました。レビューを掲載しますので、参考にしていただければと思います。


1.製品仕様

OCZ Core Series V2 SATA II 2.5" SSD (SSD,3Gb/s,2.5インチ) (OCZSSD2-2C30G)仕様
容量
インタフェース
NAND素子構成
サイズ
重量
その他
30GB
Serial ATA(転送速度3Gb/s)、Mini USB 2.0 Port
MLC(Multi Level Cell)
100.2 x 70 x 9.3mm
77g
RAID Support

OCZ Core Series V2 SATA II 2.5" SSD (OCZSSD2-2C30G) (SSD、3Gb/s、2.5インチ)

今回、3.5インチベイに装着するためのトレイも購入しました。
SSDの不明ハングを防止する電磁波吸収ゲルを搭載したトレイです。ただし、効果のほどは不明です。
3.5インチベイ装着用 電磁波吸収ゲル搭載 2.5インチトレイ

Serial ATA 接続時のデバイスマネージャー USB接続時のデバイスマネージャー


2.ベンチ測定環境
OCZ Core Series V2 (OCZSSD2-2C30G) の測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
AMD Phenom X4 9950 Black Edition (2.6GHz)
SanMax DDR2-800 CL5 hynix 1GB×2=2GB (1066MHz駆動)
ATI RADEON HD3300(オンボード)デフォルトクロック
GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H (AMD 790GX +SB750) BIOS F2a
オンボード(Realtek Semiconductor ALC889A)
WindowsXP Professional SP3 DirectX9.0c
NTFS



3.ベンチマーク結果

CrystalDiskMark 2
OCZSSD2-2C30G Barracuda 7200.11 (ST3320613AS)


SiSoftware Sandra Lite XII.2008.SP2 (File System)
  OCZSSD2_2C30G ST3320613AS
Drive Index (MB/S) 113.08 104.95
Buffer Read (MB/S) 131.24 59.92
Sequential Read (MB/S) 134.13 129.81
Random Read (MB/S) 128.76 65.11
Buffer Write (MB/S) 53.53 60.08
Sequential Write (MB/S) 52.29 128.16
Random Write (MB/S) 16.92 60.40
Average Access Time (ms) 1 8


SiSoftware Sandra Lite XII.2008.SP2 (Physical Disks)



HD Tune 2.55 グラフ

OCZSSD2-2C30G
Barracuda 7200.11 (ST3320613AS)



4.温度測定
ハードディスク 温度
OCZSSD2-2C30G 0℃?
ST3320613AS 40℃


5.総合評価


1)SLC(Single Level Cell)とMLC(Multi Level Cell)の違い。
SSDには、SLCとMLCの2種類の素子構成があります。SLCは、1つの記録素子に、1ビットのデータを記録しますが、MLCは、1つの記録素子に2ビットのデータを記録するため、大容量化がしやすいというメリットがあります。MLCは、SLCに比べて書き込み速度が遅いという欠点があります。

2)驚異的な読み込み速度。
読み込み速度は、「ST3320613AS」よりも速く「HD Tune」のベンチで「OCZSSD2-2C30G」は、140MB/sを超える値を出しています。Intelの製品では、250MB/sを実現しHDDとは比べもにならない読み込み速度をたたき出しています。「OCZSSD2-2C30G」の書き込み速度は「ST3320613AS」よりも遅い値になっています。SLCであれば、HDDより高速に書き込みができますが、まだまだ、高価です。
「HD Tune」のグラフを見るとHDDの「ST3320613AS」は徐々に読み込み速度が落ちていく傾向にありますが、「OCZSSD2-2C30G」は106MB/s〜143MB/sを最後まで上下するという、面白いグラフになっています。また、Access Timeは1ms以下の0.2msという驚異的な値を示しランダムリードが得意あることがわかります。

3)今後に期待できるSSD。
SSDは「低騒音」「低発熱」「対衝撃性も高く」自然に優しいといえます。ほとんど音がしないので静音システムを構築するには打ってつけです。また、2.5インチなのでケース内のスペースを取らないためMicro-ATXやMini-ITX 用のケースにも打ってつけかと思います。
ただし、SSDが完全にHDDの代替となるためいには、大容量化と低価格化が鍵になると思います。まだ、歩のあるHDDですがそれもそう長くは続かないように思います。来年は、SSDの普及が進む年だと思われますので、「SSD」の動向には注目したいところです。







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