2001/11/21公開
2001/12/02更新
L6911EのVID2とGNDを結線してデフォルト電圧アップ
TualatinコアCPUをSlot1マザーで動作させるPL-iP3/Tです
Slot1マザーユーザーに朗報です。とうとう登場してきましたPowerLeap社からTualatinコアのCPUをSlot1マザーで動作させるゲタです。今回、並行輸入版をゲットしましたのでそのレビューです。
特徴
1.FC-PGA及びFC-PGA2 Pentium III/Celeron対応
PentiumIII-S 1.26G/Celeron 1.2Gをサポート
2.幅広いコア電圧をサポート。VRM 8.5〜8.1対応
3.CPUを熱から保護する「オーバーヒートプロテクション」搭載
4.FSB 66/100/133Mhz対応
5.コア電圧/FSB自動設定機能搭載
PowerLeap PL-iP3/T V.1.0 | コア電圧はゲタ側から供給 | |
同梱されているのは、ゲタ以外に電源コネクタと1枚のQuick
Install Guideでした。
Tualatinコアに必要な電源はマザーの供給に頼らないで、ゲタ右側に電源コネクタが付いてそこから電源供給していました。コア電圧はゲタ側で自動設定になっているためマザー側でコア電圧を変更してもクロックアップには影響ありませんでした。
ゲタの左側にはCPUファン用の3ピン電源コネクタが付いていました。
ジャンパーの設定
ちょっと判りづらいジャンパー設定です。Quick
Install
Guide見てもよくわかりませんでした。ちょっと不親切ですね。
Celeron1.2GHz装着 | リテールファン装着OK! | アルファPEP66U装着OK! |
AbitのBF6マザーに装着 | 自動認識した時のBIOS画面 | BF6は倍率11.5までしかない!! |
WCPUID Ver3.0d | システムプロパティ |
測定環境 | |
CPU | intel Celeron1.2GHz(Tualatinコア) |
メモリー | 128MB×2=256MB PC-133 CL-3 (BIOS設定 2-2-2) |
マザーボード | Abit BF6(i440BX) BIOS Rev XU |
OS | Windows XP Professional |
総評
日本の代理店から出てくるのを待てず。並行輸入品に手をだしてしまいました。
しかし、めでたくTualatinコアのCeleon1.2GHzはi440BXチップセットを搭載したAbitのBF6で動作させることができました。ただし、コア電圧は自動設定となっていてコア電圧を上げてオーバークロックを楽しむという分けにはいきません。
FSBを変更すことはできましたが、定格電圧でFSB127まで動作したCeleron1.2GHzですがFSB110ぐらいまでしか動作しませんでした。これは、「オーバーヒートプロテクション」のためではないかと思っています。あくまでも、既存に持っているi440BXマザーを有効活用するためのものであると割り切ることが大切のようです。しかし、PentiumV-Sあたりをi440BXマザーで定格動作させてもパフォーマンス最高かもしれません。PentiumV-Sが手元に無くテストできないのが残念です。
動作するSlot1マザーは、i440BX以外にもVIAのチップセットを使用したマザーも動作するようです。ただし、動作しないマザーも確認されていますので、動作確認済みマザーはここで確認してみてください。
11月23日 クロックアップ追加報告
定格時のデフォルト電圧は1.475Vなので、VID1とVID2を結線しデフォルト電圧を上げるとクロックアップできるか検証してみました。ただし、本当にコア電圧が上がったか確認する方法が無いので上がった確証はありません。結果は最高でもFSB112と定格時と変わりませんでした。やはり、なんらかのプロテクションがかかっているためではないかと思われます。
今回は、OSをWindows98SE、ヒートシンクはHedgehog-238M w/DELTAに変えて検証してみました。ジャンパーピンも全部外したりしましたが、FSB113では起動したりしなかったり、FSB114では保護エラーに、FSB115だとWindows起動時にシステムリセットがかかってしまいました。
FSB114だと保護エラーになる |