2001/09/06公開

ヒートシンク最強のHedgehog-typeWです

お手軽にオーバークロックを楽しむには、冷却性能の高いシートシンクは欠かせません。KANIEからSocket370、SocketA用の最強ヒートシンクHedgehog-typeWが登場しました。その冷却性能をHedgehog-238Mと比較検証してみます。

1.製品仕様
Hedgehog-typeW Hedgehog-238M w/DELTA
サイズ:61(W)×69(H)×121(D)[mm]
重量 :734[g]
ファン:5400rpm 38dBA
サイズ:60(W)×57(H)×40(D)[mm]
重量 :457[g]
ファン:6800rpm 46.5dBA
今回のレビューで238Mのファンには山洋製高速ファンを使用しています。

238M(左) と typeW(右) TUSL2-Cに装着



2.コア温度測定
  BIOS画面 Windows無負荷時 Superπ104万桁 MaxPayne
Hedgehog-typeW 39.5℃ 31℃ 43℃ 43℃
Hedgehog-238M(+ダクト) 41℃ 33℃ 43℃ 44℃
※室温24℃ Vcore1.80V FSB150×7.5=1.125GHz
 BIOS画面では約5分放置後の温度
 MaxPayneはPART1のCAHPER1終了までプレイ時の最高温度


3.動作最高クロック
Vcore 定格1.70V(実測1.74V) 1.80V(実測1.85V)
Hedgehog-typeW FSB147.95×7.5=1109.65MHz
FSB149ではSuperπ通らず
FSB151.99×7.5=1139.94MHz
3DMark2000途中で終了
Hedgehog-238M(+ダクト) FSB147.95×7.5=1109.65MHz
FSB149ではWindows起動せず
FSB151.99×7.5=1139.94MHz
3DMark2000途中でフリーズ
※Superπ104万桁、3DMark2000完走
 クロックはWCPUID3.0cでの測定値
 Vcore実測値はAsus PC Probeでの測定値

測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
スピーカー
OS
intel PentiumV 1.0GHz (SL4MF、cC0コア)
PLUSS PC133 CL3 256X2=512MB
ELSA GRADIAC ULTRA (GeForce2ULTRA)
TUSL2-C BIOS Rev1009
Creative Sound Blaster Live! XGamer
Creative PlayWorks3500
WindowsMe DirectX8.0a

4.総合評価
Hedgehog-typeWは、巨大ヒートシンクですがコネクタやコンデンサをうまく逃がすようなデザインとなっているのでかなりのマザーで使用できるものと思います。TUSL2-Cでは問題なく取り付けることができました。
Hedgehog-238Mの取り付け用のクリップは片側1ッ箇所しか引掛けられませんでしたが、Hedgehog-typeW用のクリップは片側3箇所引掛けられるように改善され1.6倍になった重量を確実に固定することができます。

今回、Hedgehog-238MはDELTA製のファンは使用せずに山洋高速ファンを使用しましたが、ケース側の12センチファンとはダクトで結合していたのでかなり好結果になりました。Hedgehog-238Mはダクト無しの時よりは1〜2℃は改善されています。Hedgehog-typeWは標準のままなのでちょっと歩が悪かったかもしれません。Hedgehog-typeWにはDELTAファン仕様もありますがあえて標準品にしました。1個でもかなりの騒音を発するDELTAファン2個では常用には程遠いと思います。騒音も気にしない冷却性能こそ命という方はDELTAファン仕様がいいと思います。

最高動作クロックは、両方とも同じでした。これは、今回使用したPentiumVの限界クロックと思われます。

Hedgehog-typeWは、Hedgehog-238M(+ダクト)に大差をつけることはできませんでしたが、お手軽にオーバークロックを楽しむのに最高のパーツだと思います。

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