2009/05/17公開


32MBにキャッシュが増えた、Western Digital製ハードディスク
  
   WD Caviar Green WD10EADS 1TB



以前購入したWestern Degital製ハードディスク「WD Cavier Green WD10EACS-00D6B0」のキャッシュサイズが16MBから32MBへ増えたモデルにあたる「WD10EADS-00L5B1」が特価で7千円を割っていたので購入しました。さて、キャッシュサイズ拡大によりどのくらい性能アップになったかベンチ比較してみました。参考にしてください。
この時点で1プラッタ 500GB版の「WD10EADS-00M2B0」が登場しています。

1.製品仕様

WD Caviar Green (WD10EADS-00L5B1)仕様
容量
回転数
インタフェース
キャッシュ
騒音
機能
1TB(1プラッタ 334GB)
5,400rpm
Serial ATA 3Gb/s
32Mbytes
シーク時最大29dBA、シーク時(静穏モード)25dBA、アイドル時24dBA
IntelliPower-電力の大幅な節約と確実なパフォーマンスを提供する。
IntelliSeek-シーク速度を最適化して消費電力、ノイズ、振動を抑える。
IntelliPark-アイドル時にヘッドを退避させ空気抵抗と消費電力を低減させる。

WD Caviar Green (WD10EADS-00L5B1) (5,400rpm,SATA 3Gb/s,32MB)


2.ベンチ測定環境
WD Caviar Green (WD10EADS-00L5B1) の測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
intel Core 2 Quad Q9650 (3.0GHz)
SanMax DDR2-1066 CL5 ELPIDA 2GB×2=4GB (銅(Cu)配線プロセス)
XFX GeForce GTX260 Black Edition
Asus Maximus II Formula(P45 + ICH10R)
ONKYO製 SE-2000PCI LTD
WindowsXP Professional SP3 DirectX9.0c
NTFS


WD Caviar Green (WD10EACS-00D6B0) の測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
AMD Phenom X4 9950 Black Edition (2.6GHz)
Corsair TWIN2X4096-8500C5DFDDR2-1066 CL5 2GB×2=4GB
オンボード(ATI HD3300)
GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H (AMD 790GX +SB750)
オンボード(Realtek ALC889A)
WindowsXP Professional SP3 DirectX9.0c
NTFS


3.ベンチマーク結果

CrystalDiskMark 2.2
WD Caviar Green (WD10EADS-00L5B1、キャッシュ:32MB) WD Caviar Green (WD10EACS-00D6B0、キャッシュ:16MB)


SiSoftware Sandra Lite XII.2009.SP3 (File System)
測定項目 WD10EADS WD10EACS
Drive Index (MB/S) 75.12 73.3
Buffer Read (MB/S) 222.89 220.15
Sequential Read (MB/S) 88.34 87.22
Random Read (MB/S) 52.7 51.0
Buffer Write (MB/S) 208.53 190.68
Sequential Write (MB/S) 87.3 84.55
Random Write (MB/S) 67.18 62.2
Average Access Time (ms) 7.66 8.16


SiSoftware Sandra Lite 2009.SP3 (Physical Disks)



HD Tune 2.55 グラフ

WD Caviar Green (WD10EADS-00L5B1)
WD Caviar Green (WD10EACS-00D6B0)



4.温度測定
ハードディスク 温度
WD10EADS-00L5B1 47℃
WD10EACS-00D6B0 47℃
※前回WD10EACSの測定ではHDD本体を雑誌の上に置いての測定だったため「37℃」と低い温度になっていました。
  今回は、両方共にケース内に入れた状態で1日動作させた後に測定しています。

5.総合評価


1)キャッシュサイズ以外の仕様は同じ
「WD10EADS-00L5B1」はキャッシュサイズが32MBで、それ以外の仕様は「WD10EACS-00D6B0」と同じになっています。概観上では、ラベルが異なり「32MB」が印刷されています。また、コントローラーの基板デザインも異なるようです。

2)全体性能はアップしている
キャッシュサイズが増えているので、全体的に「WD10EACS-00D6B0」より性能アップしています。また、CPU使用率も改善されているのでコントローラー部分も改良されているように思います。姉妹品には7200回転の「WD1001FALS」がありますが、「WD10EADS-00L5B1」の性能で十分かと思います。また、回転数が低い分、騒音も低くまた、耐久性も高いのがいいと思います。なんと言っても大容量なのに価格が安いのが魅力的です。







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