2008/09/07公開


自然に優しい、Western Digital製ハードディスク
  
   WD Caviar Green WD10EACS 1TB



このサイトをオープンしたての時は、100GBのハードディスクドライブはまだ登場していなかったと思います。このころ使用していたハードディスクは20GBで価格も1万円は超えていたかと思います。更に数年前には、Mac用に720MBのSCSIハードディスクを2万円で購入したことを思い出します。この7年間でのハードディスクドライブの技術の向上は著しく、1TBハードディスクドライブが1万円そこそこで購入できるようになり、時代の流れの速さを感じざるを得ません。
我が家の録画保存データもかなりの容量になり、ケーブルTVでの録画データにはビデオやDVD化になっていないような古い映画を録画しものもあります。しかし、録画データの保存環境は200GB、250GBのハードディスクを追加してきて900GBにはなっているものの、マザーの接続ポート数やケース内の取り付けスペースが無くなってきたため、ハードディスクを追加していく方法も取れなくなり、とは言っても保存データを削除することもできず、整理に困っていたので、価格の安くなった1TBのハードディスクドライブにして1ドライブの容量を増やして、ドライブ数を減らすことにしました。そこで、低発熱、低騒音で自然に優しいWestern Degital製ハードディスク「WD Cavier Green WD10EACS-00D6B0」の1TBモデルを購入しました。ST3320613ASと性能を比較してみましたので参考にしてください。


1.製品仕様

WD Caviar Green (WD10EACS-00D6B0)仕様
容量
回転数
インタフェース
キャッシュ
騒音
機能
1TB(1プラッタ 334GB)
5,400rpm
Serial ATA 3Gb/s
16Mbytes
シーク時最大29dBA、シーク時(静穏モード)25dBA、アイドル時24dBA
IntelliPower-電力の大幅な節約と確実なパフォーマンスを提供する。
IntelliSeek-シーク速度を最適化して消費電力、ノイズ、振動を抑える。
IntelliPark-アイドル時にヘッドを退避させ空気抵抗と消費電力を低減させる。

WD Caviar Green (WD10EACS) (5,400rpm,SATA 3Gb/s,16MB)


2.ベンチ測定環境
WD Caviar Green (WD10EACS) の測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
intel Xeon E3110 (3.6GHzにOC)
SanMax DDR2-800 CL5 hyni 2GB×2=4GB
ATI HD2900XT(R600)(CATALYST 8.4)デフォルトクロック
Asus P5W DH Deluxe(i975X + ICH7R)BIOS 2801
ONKYO製 SE-2000PCI LTD
WindowsXP Professional SP3 DirectX9.0c
NTFS



3.ベンチマーク結果

CrystalDiskMark 2.1
WD Caviar Green (WD10EACS) Barracuda 7200.11 (ST3320613AS)


SiSoftware Sandra Lite XII.2008.SP2 (File System)
  WD10EACS ST3320613AS
Drive Index (MB/S) 77.51 104.95
Buffer Read (MB/S) 225.42 59.92
Sequential Read (MB/S) 92.49 129.81
Random Read (MB/S) 52.91 65.11
Buffer Write (MB/S) 196.64 60.08
Sequential Write (MB/S) 91.52 128.16
Random Write (MB/S) 65.02 60.40
Average Access Time (ms) 8 8


SiSoftware Sandra Lite XII.2008.SP2 (Physical Disks)



HD Tune 2.55 グラフ

WD Caviar Green (WD10EACS)
Barracuda 7200.11 (ST3320613AS)



4.温度測定
ハードディスク 温度
WD10EACS 37℃
ST3320613AS 40℃


5.総合評価


1)回転速度可変ってほんとかな?
「WD10EACS」登場当初は、回転数は5400〜7200rpmの可変タイプとなっていたと思いますが、メーカー側は回転数については非公開としているため、実際、回転数は可変タイプなのかは不明でした。しかし、各ショップでは途中から回転数の仕様を5400rpmと表示するようになってきて、某所のサイトではハードディスクを分解して調べたところ、5400rpm固定ではないかと考察しているようです。
回転数が5400rpmということもあって7200rpmよりは低騒音で、アイドル時は24dBAとかなり静かなのでリビングPC用としての使用もお勧めかと思います。回転数が低いからと言って性能が劣るかというと、ベンチの結果を見るとシーケンシャルのRead/Writeは100MB/sを超え「ST3320613AS」に迫る性能をたたき出しています。

2)「WD10EACS」の温度は?
最近のHDDは高性能ということもあってか40℃を超え、「ST3320613AS」は40℃でした。「WD10EACS」はうたい文句通り37℃と低発熱になっています。いままで購入した中では発熱はかなり低いと思います。低発熱のハードディスクであればケース内の温度上昇も少ないので低回転のケースファンか電源ファンのみでケース内を冷却することが可能になり静音化にも一役を担うと思います。

3)自然に優しい高性能な大容量ハードディスク
「低騒音」「低発熱」で自然に優しいハードディスクはうたい文句通りで、性能は「ST3320613AS」に迫る高性能ぶりを示し、かつ、1GB当たりの単価は一番低く、3拍子揃ったハードディスクと言えましょう。大容量なだけにハードディスクの故障=データ大損失になりますので、「低騒音=低振動」「低発熱」とすることによって耐久性を高めていると思われます。先に購入した「WD5000AAKS-A7B0」は約4ヶ月過ぎますが故障はまったくありません。
昔使用していたIBMのハードディスクは1年経過してからいきなり認識しなくなったりしてデータをダメにしてきた経験を何度もあるので、故障が発生しないとは言えないので、まだ油断できません。でも、IBM以外のハードディスクでは、今でも現役で使用できていますので、大丈夫かなと楽観的に考えていますが、バックアップ用のハードディスクを購入することは検討しています。







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