2006/05/13公開


日立ハードディスク
  いまさらですが IDE UltraATA/133の 
Deskstar 7K80


とうとう、手持ちのIBM製 Deskstarが全滅してしまい、Deskstar唯一、日立製の7K250が生き残っているのみとなりました。このDeskstar7K250、3年間使用していますが、ノントラブルです。そこで、システムディスク用予備としてDeskstar7K80(80GB)を購入してみました。本来なら、Serial-ATA版を購入するのが順当ですが、いまだに、IDE環境が多いのでUltraATA版を購入しました。さて、性能のほどはいかに、でも、中国製なので信頼性はちょっと不安です。Deskstar7K250は、前回測定した環境からかなり変わっていますので再測定しました。


1.製品仕様
  Deskstar7K80
HDS728080PLAT20
容量
回転数
インタフェース
平均シークタイム
キャッシュ
内部転送レート
1プラッタ当り容量
80GB(80/40GB)
7200rpm
Ultra ATA/133(ATA-7準拠)
8.8ms
2Mbytes(Serial-ATA 80GBは8Mbytes)
757Mbits/s
80GB


3.ベンチ測定環境
測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
Pentium4 3.20GHz
Winbond BH-5チップ 256MB×4 = 1,024MB PC3200 CL2.5 (SanMax 、A-DATA)
ATi RADEON X850XT PE ドライバー CATALYST 6.4
Asus P4C800-E Deluxe(Intel 875P) BIOS Ver 1023
Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
WindowsXP Professional SP2 DirectX9.0c
NTFS



4.ベンチマーク結果

ノーマルと静音のモードがありますが、今回はノーマルモードで検証しました。ノーマルと静音モードの設定変更は、HGSTのFeatuer Toolを使用することにより可能です。


HDBENCH3.30
  7K80 7K250
Read 59534 46460
Write 57983 43096 
FileCopy(100MB) 4184 3892
※バラツキが多いので10回テストして一番いい結果を採用しました。


SiSoftware Sandra Lite 2007 (File System Benchmark)
  7K80 7K250
Drive Index (MB/S) 50  42
Buffer Read (MB/S) 118 91
Sequential Read (MB/S) 57 48
Random Read (MB/S) 40 35
Buffer Write (MB/S) 45 36
Sequential Write (MB/S) 58 45
Random Write (MB/S) 30 27
Average Access Time (ms) 8


Ziff Davis Media WinBench99 Ver2.0
  7K80 7K250
Disk Inspection tests

 

Begining(KB/s) 59600 58300
End(KB/s) 32800 32700
Disk Access Time 14.5 13.4
Disk CPU Utilization(%) 56.2 56.8
Disk WinMarks Business Disk WinMark99 9290 5130
High-End Disk WinMark99 Overall 35200 20400
AVS/Express 3.4 29900 18000
FrontPage98 124000 110000
Micro Station SE 49300 27800
PhotoShop 4.0 14800 10700
Premiere 4.2 30900 13200
Sound Forge 4.0 54700 29200
Visual C++ 5.0 52700 25800


Disk Inspection testsグラフ
Deskstar7K80

Deskstar7K250



5.温度測定
  側面温度
Deskstar7K80 37.7℃
Deskstar7K250 37.9℃
※WinBench99のDisk Inspection tests中に測定しました。


6.総合評価


1)IBM製Deskstarは全滅
最後にだましだまし使用していた120GXPが逝ってしまいました。これで、我が家にあったIBM製Deskstarが全滅してしまったことになります。もともと、曰く付きのIBM製Deskstarですが、日立製になってから購入したDeskstar7K250は、ノントラブルで使用中です。Deskstar7K80の上面は180GXPに似ていて、基盤側は7K250に似たデザインになっています。ただし、製造国は中国なので信頼性には若干不安もあります。

2)7K250を上回る性能
Deskstar7K80は、全体的に、7K250の性能を上回っています。いままで購入した中では、Seagate製Barracuda 7200.7 Plusに次ぐ性能です。また、本体側面温度は、低めなので信頼性に若干期待が持てるかもしれません。7K250については、システムドライブとして使用しているためか、Disk Inspection testのグラフを見ていただくと分かりますが、前回テストした時よりも線が乱れていて一定していないので、若干不利なベンチ結果になっていると思われます。

3)お勧めは?
私は、システムドライブとデータドライブは物理的に分けるようにしています。昔は、HDDも高価だったので1本のHDDをパーティションを分けて使用していましたが、オーバークロックしているとシステムドライブがおかしくなってOSをスクラッチインストールすることが多かったためと、故障の多いIBM製HDDを使用していたため、HDD交換を余儀なくされていたのが大きな理由です。しかし、現在では、HDDの大容量化は進み、1GB当たりの価格も数年前とは比べものにならないくらい安くなっています。システムドライブには、性能の高いものを選択し、データドライブにはできるだけ信頼性の高いとされているものを選択するようにしています。
Deskstar7K80は信頼性と言う点からいうとちょっと不安なので、データドライブとしてより、容量も手ごろなので高性能を生かしたシステムドライブに打ってつけではと思います。性能的にはWesternDigital WD Raptorが一番ですが、7K80の80GBのSerial-ATA版(キャッシュ8MB)をRAIDで使用することにより、WD Raptorより低い価格で高性能を手にすることができます。




 

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