2003/12/22公開


業界初の100GBプラッタを採用したSeagate製ハードディスク
  
   Barracuda 7200.7 Plus


2003年も終わろうとしていますが、最後に業界初の1プラッタ100GBを採用したハードディスクがSeagateから登場しました。今回登場したのはUltra ATA/100対応で、2プラッタで200GBの大容量を実現しています。TV録画データがたまりにたまってハードディスクの容量不足に悩まされていたのでこの機会に購入してみました。前回購入したHITACHI Deskstar7K250ともベンチ比較してみました。


1.製品仕様
Barracuda 7200.7 Plus
ST3200822A
容量
回転数
インタフェース
平均シークタイム
キャッシュ
内部転送レート
アイドル時動作音量
200GB
7200rpm
Ultra ATA/100
8.5ms
8Mbytes
683Mbits/s
25dB

※このモデルにはSerial ATA対応もありますが、この時点では、まだ販売されていません。

3.ベンチ測定環境
Barracuda 7200.7 Plusの測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
Pentium4 3.20GHz 
SanMax Winbond BH-5 チップ PC3200 CL2.5 256X2=512MB
ATi RADEON9800Pro ドライバー CATALYST 3.10
Asus P4C800-E Deluxe(Intel 875P) BIOS Ver 1014
Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
WindowsXP Professional SP1 DirectX9.0b
NTFS


Deskstarの測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
ファイルフォーマット
IDEドライバー
AthlonXP2400+ 2.01GHz 
Crucial Micronチップ PC2100 CL2.5 256X2=512MB
ELSA GLADIAC 925ViVo (GeForce4Ti4600) ドライバー Ver45.23
Gigabyte GA-7DXR+(AMD761) BIOS F9
Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
WindowsXP Professional SP1 DirectX9.0b
NTFS
VIA IDE miniport driver v3.20b



4.ベンチマーク結果

Deskstar 7K250、180GXP、120GXPは前回のベンチ結果を使用してます。

HDBENCH3.30
  7200.7Plus 7K250 180GXP 120GXP
Read 61207 52837  42260 44251
Write 62796 56449  44271 46799
FileCopy(100MB) 36668 25441  24803 26416
※バラツキが多いので10回テストして一番いい結果を採用しました。


SiSoftware Sandra 2004 (File System Benchmark)
  7200.7Plus 7K250 180GXP 120GXP
Drive Index 40777 36191  30030 30928
Buffer Read (MB/S) 82 66  64 68
Sequential Read (MB/S) 60 54  43 45
Random Read (MB/S) 9 8 8
Buffer Write (MB/S) 75 63  63 68
Sequential Write (MB/S) 60 52  43 42
Random Write (MB/S) 11 11 10
Average Access Time (ms) 6 6 6

※7K250、180GXP、120GXPは、「SiSoftware Sandra MAX3!」で測定。 


Ziff Davis Media WinBench99 Ver2.0
  7200.7Plus 7K250 180GXP 120GXP
Disk Inspection tests

 

Begining(KB/s) 64700 59600 56300 47000
End(KB/s) 36900 32800 30800 25200
Disk Access Time 14.7 15.8 12.5 15.6
Disk CPU Utilization(%) 83.4 16.8 91.6 12.0
Disk WinMarks Business Disk WinMark99 10700 6720 5840 5120
High-End Disk WinMark99 Overall 25600 19600 17200 16700
AVS/Express 3.4 24100 17500 13200 12700
FrontPage98 158000 159000 145000 131000
Micro Station SE 29000 21600 23100 20700
PhotoShop 4.0 14500 13500 11600 10900
Premiere 4.2 13300 9980 9390 9690
Sound Forge 4.0 44000 35200 26000 24500
Visual C++ 5.0 40400 21800 20100 20300


Disk Inspection testsグラフ
Barracuda7200.7Plus
Deskstar7K250

Deskstar180GXP

Deskstar120GXP



5.温度測定
  側面温度
Barracuda7200.7Plus 39.1℃
Deskstar7K250 37.9℃
Deskstar180GXP 39.5℃
Deskstar120GXP 33.0℃
※Barracuda7200.7Plusは、WinodwsXPインストール中に測定しました。
  Deskstarは室温27℃、WinBench99のDisk Inspection tests中に測定しました。


6.総合評価


1)7K250を大きく超える驚愕の性能
ベンチ結果を見ていただければ分かるとは思いますが驚きのベンチ結果で、HDBENCHではRead/Write共に60MB/sを超え、WinBench99のDisk Inspection testsでは、外周部分でほぼ65MB/s、ディスク中心部分でも37MB/sとこれも「7K250」を大きく超えています。また、Business Disk WinMark99でも10,000を超えるスコアをたたき出すという、ハードディスク単体としては脅威的な性能を発揮してくれました。

2)プラッタの枚数やヘッド数が少ないのは信頼性向上につながっている
Barracudaシリーズには、プラッタ数2枚以上の製品がありません。これは、稼動部分を最小限にして故障率を回避するというオーソドックスな手法ですが、Barracudaの故障によるトラブルの話をあまり聞かないのはこのようなオーソドックスな手法を採用しているのが理由ではないかと個人的には思っています。我が家では、「Barracuda ATA IV」をサーバーマシンに使用してから約2年近くなりますが、24時間稼動させていて、停電とか雷とかの被害を受けてもハードディスクトラブルは発生したことがありません。幸運だったのかも知れませんが、個人的にはBarracuda=信頼の高いHDDという印象が強いです。

3)137GBを超えるHDD使用にはSP1適用済のWindowsXPが必要
我が家としては初めて137GBを超えるHDDを購入しましたが、「7K250」の時にも掲載しましたが137GBを超えるHDDを使用する場合にはWindows2000 SP3およびWindows XP SP1以降で使用されるATA/ATAPI ドライバが必要となります。SP1が適用さていないWindowsXPではインストール時、「131GB」としか認識しませんでした。SP1適用したWindowsXPだと「190GB」と認識してくれました。Service Pack 適用済みブート可能 WindowsXP CDを作成するには、「SP適用済WinXPブートCD作成」を参考にしてください。

4)高性能、高信頼性、静粛性と三拍子揃ったBarracuda7200.7Plus
137GBを超えていますので古いマザーだと認識しないのでこのことに注意して購入すれば、高性能、高信頼性、静粛性を兼ね備えた最高のハードディスクだと思います。当然容量的にも申し分ないと思います。




 

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