2002/04/06公開
2002/04/19更新

Video入力ができない

まだ高嶺の花のGeForce4Ti4600ですが

ｎVIDIAが2月５日に発表した高性能グラフィックチップGeForce４シリーズ中、最速のTi4600グラフィックチップを使用したグラフィックカードを台湾メーカーであるCHAINTECHからリリースされました。CHAINTECHは高性能なマザーボードを安い価格で提供するメーカーですが、今回、この最速グラフィックカードも安い価格で提供してきました。しかし、価格が安いからといって貧祖な感じは無く、逆に高級感のあるグラフィックカードに仕上げています。さらに、ビデオ入力にも対応しているというおまけ付です。しかしてその性能は本物なのか、テストしました。

A−GT61 Special Editionの豪華な箱	内容も充実してます

ボードは黒、他は金キラキンの豪華仕様です（ちょっと光り過ぎのような気もします）
ボード裏にもメモリーヒートシンクが付いています	Philips製のビデオエンコーダ“SAA7108E”	ちょっと長くなってますね

3DMark2000 V1.1

N-Bench 1.2　

N-Bench 2

Quake�VARENA

Comanche 4 Demo Benchmark Test

		Default					OverClock	GeForce２ultra
FSAA		NO	２×	Quincunx	４×	６×	NO	NO
1024×768　32bit	Frames/s （avg)	39.97	38.68	39.08	35.60	34.56	40.15	32.86
	Tris/ｓ　(avg）	7,960,372	7,704,089	7,782,675	7,089,175	6,881,787	7,996,693	6,507,544
1280×1024　32bit	Frames/s （avg)	39.52	36.41	36.61	24.94	23.49	39.93	26.74
	Tris/ｓ　(avg）	7,869,894	7,251,557	7,290,531	4,967,583	4,678,941	7,952,375	5,295,820
1600×1200　32bit	Frames/s （avg)	37.81	28.94	27.53	16.73	15.78	38.43	18.30
	Tris/ｓ　(avg）	7,529,384	5,763,482	5,483,174	3,332,034	3,141,617	7,653,579	3,625,138

チップの温度

チップの温度をカード裏側から測定してみました。正確な測定ではありませんが一応目安です。

標準クロック	オーバークロック時	GeForce2ultraでオーバークロック時

ビデオ入力

ビデオ入力は、まだ試してはいないのですが、ビデオ編集ソフトは付属していないので、Windowsムービーメーカーを使用しますが、Windowsムービーメーカーからはビデオ入力デバイスとして認識できていました。

キャプチャーのドライバー	ムービーメーカーでビデオ入力

ｎVIDIAのデモ画像

Werewolf	狼男の体毛の表現はすごいです。
Grace	怪しく踊るダンサーですが、シルクのスカートが透き通ってひらひら揺れる感じはすごい表現力です。

総評

５万円を切るという他社からリリースされているGeForce4Ti4600カードから比べるとかなり安くなっています。しかし、内容は豪華仕様になっていて他社の高価なカードに引けを取らない製品となっています。ゲームソフトが２タイトルバンドルされていますが、なんと言ってもビデオ入力が可能となっているのがうれしいです。まだ試していないので本当にビデオ入力できるか心配ですが、追々試してみますのでその時に記事をアップします。
さて、性能ですがGeForce3カードを持っていないのでGeForce2ultraとの比較になっています。さすがに現在最速のビデオカードです。FSAAをONにしても性能の落ち込みは少なくなっています。しかし、FSAAの４×からの落ち込みは大きくなっているので気になります。しかし、F1 2001で実際にプレイして見ましたが解像度を1280×1024のFSAA ４sampleでも快適にプレイできました（後ろで単独走行でしたけど）。それと、いつも走りこんでいる鈴鹿サーキットでのリプレイではダンロップコーナーや１３０Rでの再生がもたついていたんですが、スムーズに再生されるので快適にリプレイを見ることができます。しかし、四方を囲まれた混戦でのプレイはフレームレートが１５ｆｐｓまで落ちるところもありちょっと重いかなって感じるとこもありました。私の環境で1280×1024のFSAA ４sampleを２０ｆｐｓ以上で快適にプレイするにはもう少しCPUパワーが必要のようです。
オーバークロックも試して見ましたが極端な性能アップは望めませんでした。標準設定でも十分な性能なので無理してオーバークロックしなくてもいいかもしれません。
多くの格安GeForce4Ti4600カードはカードデザイン、色、ヒートシンクまでリファレンスカードと同じになっていますが、このようなちょっと特色を出した安いカードで快適にゲームをプレイするのもいいかと思います。
３D性能以外では、テキスト表示がGeForce2ultraよりはっきりして文字のにじみが少ないように感じます。


Video入力ができない（2002/4/19）
付属のS端子ケーブルでは、最近のビデオデッキと繋げることができないので秋葉原でS端子→Sコンポジットへの変換コネクタを購入（900円〜950円）し、ビデオ入力のテストをしたところムービーメーカーの録画画面には横に線が流れるだけで映像が映りませんでした。そこで、購入してから１週間以内だったのでショップへ持ち込んだところ今日、別の新しいカードでも同じ症状になりビデオ入力できないことが判明いたしました。私は、ビデオ入力を使いたかったので、すでに発売されているELSAのGLADIAC ９２５ViVoと交換することにしました。在庫がなかったので即交換とは行かず入荷待ちとなりました。GLADIAC ９２５ViVo入手の時は、レビューを掲載いたします。
他のGeForece４Ti4600カードでビデオ入力できると表示されている製品でもこのようなことがある可能性がありますので購入される方は注意してください。ビデオ入力は使わないという割り切った使い方もありますけど、この辺は各自の判断にお任せいたします。