2001/10/14公開
2001/10/18更新


デフォルト電圧の変更方法

TualatinコアのCeleron 1.2GHzです

とうとう登場してきましたTualatinコアでL2キャッシュ256KBのCeleron 1.2GHzです。PentiumVを超えることができるのでしょうか、また、Celeron300Aの時のようにオーバークロックブームを巻き起こすのでしょうか。

Tualatinコア Celeron1.2GHz L2キャッシュ256K ロットナンバー 左はCele1.2GHz用 右はPV 1GHz用

コア部分はヒートスプレッダーという放熱板に覆われているためFC-PGAのようにコア部分は露出していません。これでコア欠けの心配は無用ですね。
リテールのCPUファンはヒートシンクがPentiumV 1GHz版より小ぶりになりました。ファンの大きさは同じです。

測定環境
CPUファン リテール品&KANIE製 HedgeHog type-W(三菱製ファン)
メモリー PLUSS 256MB×2=512MB PC-133 CL-3 (BIOS設定 2-2-2 5/7)
マザーボード Asus TUSL2-C(i815EP) BIOS Rev1010
HDD IBM DTLA307020×2(FastTrak100 RAID0)
サウンドカード Criative SoundBlasterLive! X-Gamer ドライバー Ver4.12.01.0801
OS Windows Me 4.90.3000 DirectX8.0a
ビデオカードドライバー nVIDIAリファレンスドライバー Ver21.83 (コア:270MHz、メモリー:490MHz)
室温 20℃(オーバークロック日和でした)

 

Vcore電圧 1.457V 1.525V 1.575V  1.625V  1.675V 
ヒートシンク リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE リテール KANIE
SDRAM設定 2-2-2 5/7 
動作FSB(MHz) 127.00 128.00 129.12 129.99 129.99 132.00 131.01 132.00 132.00 135.00
CPUクロック(MHz) 1523.95 1536.05 1549.43 1559.91 1559.91 1583.94 1572.13 1583.94 1583.94 1619.99
Superπ動作時CPU温度 45℃ 39℃ 48℃ 40℃ 49℃ 41℃ 51℃ 43℃ 52℃ 45℃ 

FSB及びCPUクロックはWCPUID Ver3.0dで測定
CPU温度はAsus PC Probe2で測定

  定格時 最高クロック PentiumV 1GHz(参考)
Vcore電圧 1.475V 1.675V -
動作クロック FSB100×12=1200MHz FSB135×12=1620MHz FSB133×7.5=1000MHz
無負荷時のコア温度 40℃ 40℃ -
Superπ終了時のコア温度 45℃ 45℃ 32℃
Superπ104万桁 2分19秒 1分42秒 2分10秒
3DMark2000 7485 9600 7732
N-Bench 1.2 4498 6221 4492
QuakeVARENA 104.5 121.9 109.4
Max Payne 53.5 55.3 52.0
ヒートシンク リテール HedgeHog type-W HedgeHog238M


総評

なんと、1.6GHzを超えることが出来ました。定格電圧、リテールファン使用でも1.5GHzオーバーとTualatinコアはよく回ってくれました。Celeron300Aを思い起こしてくれるような製品です。でも、当時と違うところはDuronという強敵がいることでしょうか。
Tualatinコアの特徴なのか、消費電力が下がっているはずなのに、クロックが上がっているためか定格時のCPUコア温度が高いです。無負荷時もACPI機能が働いていないのかコア温度があまり下がりません。
定格使用時でのパフォーマンスはFSBの高いPentiumV1GHzに軍配が上がります。ただし、クロックアップ時のパフォーマンスは1.6GHzオーバーということもあって、Celeron1.2GHzに軍配が上がります。(クロックアップ時のPentiumV1GHzのパフォーマンスはこちらを参照してくださ)
このCeleron1.2GHzは倍率が12と高いためオーバークロックしづらい部分もあります。FSB1MHz上げるとCPUクロックは12MHz上がってしまいます。倍率固定は止めてほしいものです。AMDのCPUは倍率変更できるのに。
TUSL2-C側の問題でFSB133に設定すると実際のFSBは134MHzとなり、133MHzでの検証ができませんでした。そのため、Vcore1.625Vの検証結果は132MHz止まりとなってしまいました。実際には133MHz動作は通ると思います。これは、TUSL2-CのBIOSアップデート待ちです。(この時点ではRev1011ベータが出ていますので正式版が出たら追加検証してみます)
さすがに、1.6GHzオーバーでの常用は無理で、現在、FSB132×12=1.58GHzで使用中です。
このCeleron1.2GHzは今現在、intel製品の中で一番コストパフォーマンスが高いのではないかと思います。

注)FSB132ではPCIバスクロックは44MHzとなるのでHDDをマザーに直接接続している場合、HDDを壊す可能性がありますので要注意です。また、オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。

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