2010/07/04公開

メンテナンス・フリーの水冷CPUクーラー Corsair製 CWCH50-1 です


蒸し暑い今日この頃ですが、我が家もとうとう水冷デビューしました。発売は2009年10月とかなり前ですがCorsair製「CWCH50-1」を購入しました。いままで使用していた空冷の「ZIPANG」と比較してみましたので参考にして見てください。


1.製品仕様

仕様概略
型番 CWCH50-1
サイズ ラジエーター:約25(奥行)×120(幅)×150(高さ)ミリ
ラジエーターファン:約25(奥行)×120(幅)×120(高さ)ミリ
ウォーターブロック:約70(奥行)×70(幅)×60(高さ)ミリ
ウォーターチューブ:約280ミリ(長さ)
ベース材質
ウォーターチューブ材質 低透過率カスタムプラスチック
ラジエーター材質 アルミニウム
ウォーターブロック 電源ケーブルコネクタ 約280mm 3ピン(CPU FAN)
同梱ファン 電源ケーブルコネクタ 約280mm 4ピンコネクタ
付属ファン仕様 (120mm ファン) ファン回転数:1700RPM(±10%)
対応CPU ・Intel LGA1156/LGA1366/LGA775
・AMD Socket AM3/AM2+/AM2
重量 約700g
保証 2年間
レビューガイド http://www.links.co.jp/pr/cwch50-guide.pdf

CWCH50-1本体及び同梱品 CWCH50-1水冷ヘッド本体とラジエーター CWCH50-1底部 同梱120mmファン


CWCH50-1の取り付け
AMD AM3/AM2+/AM2
ブラケット
intel LGA1366/1156/775
ブラケット
intel用は穴位置が3か所 バックプレートの穴に金具を入れ、両面テープを貼り付ける 左:LGA775、AM3/AM2+/AM2
右:LGA1366/LGA1156
バックプレートをマザー裏面から取り付ける 円形金具に取付るプラスチック部品はソケットタイプで異なる 円形金具をマザーに取付け、取付ねじは緩めに締める 水冷ヘッドと円形金具の凸凹に通します マザー上で水冷ヘッドを凸凹に通したところです
水冷ヘッドを回して円形金具のツメを引っかけます 円形金具のツメを水冷ヘッドに引っかけた後、ネジを締めこむ ラジエターに風があたるように
冷却ファンを取付
ファン外枠に風方向が印されていて外気を取込む用に取付る  
※水冷ヘッドとファンは、BIOS上でファンコントロールを「Disable」にしています。


CWCH50-1設置動画(YouTubeより)


2.測定環境

PC環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
OS
Intel Core 2 Quad Q9650 (3.0GHz)
SanMax DDR2-1066 CL5 ELPIDA 2GB×2=4GB
XFX GeForce GTX260 Black Edition
Asus Maximus II Formula(P45 + ICH10R)
ONKYO SE-200PCI LTD
Windows7 Ultimate 64bit


3.コア温度測定

「OCCT 3.1.0」(OverClock Checking Tool)を30分動作させたコア温度を測定しました。

※測定時の室温は26℃
CWCH50-1 ZIPANG

Core Temp 0.99.6 コア #0 温度比較グラフ
※ZIPANGではLow(最低温度) と High(最高温度) の温度差は25℃ですが、CWCH50-1では Low と High との温度差は16℃となっています。


OCCT 3.1.0 による 30分負荷テストのコア温度変化
CWCH50-1 ZIPANG


4.総合評価

1)ソケット周りはすっきりで安定した冷却能力
「ZIPANG」装着時と比較すると「CWCH50-1」の水冷ヘッドはソケットよりちょっとだけ大きいサイズですのでソケット周りはかなりすっきりしました。「CWCH50-1」は「ZIPANG」と比較して最高温度で16℃も低くなっています。また、コア温度上昇を比較すると「ZIPANG」では最低温度と最高温度の差は25℃ですが、「CWCH50-1」だと16℃と温度上昇が抑えられています。
OCCTのコア温度変化を見ると、空冷の「ZIPANG」と比較すると水冷の「CWCH50-1」は変動が少なく安定して冷却してるのがグラフから判ります。

2)水冷ヘッドの固定に特徴あり、ラジエター取り付けに制限
水冷ヘッドには円形金具のツメを引っかける凹みが付いていますので、水冷ヘッドを回してツメ位置を合わせてツメを引っかけます。水冷ヘッドにツメを引っかけた後に円形金具のねじを締め固定します。なかなか面白い固定方法です。また、マザー裏面にバックプレートを取り付けるため今回マザーをPCケースから取り外しての作業になりましたが、最近のPCケースはマザー裏面メンテ用の穴が開いているケースが多いので、そのようなPCケースを使用されている方はマザーを取り外さないで作業ができると思います。
冷却ラジエターは120mm ファンを取付できるケースが必要になりますので注意が必要です。現在使用しているPCケースはもともと80mmのファンしか固定できないのをPCケースの側面に穴を開ける加工をして120mmファンを取付できるようしてありましたので冷却ラジエター取付には苦労しませんでしたが、冷却ファンの電源ケーブルがちょっと短いのでマザーの電源コネクタに差し込む時は面倒でした。

3)メンテナンスフリーの水冷は初心者でもOK
水冷はなんといってもラジエター、水冷ヘッドを結ぶパイプ結合が甘いと水漏れを起こし易いので、初心者にはハードルの高いものとなっていました。「CWCH50-1」は最初から水冷ヘッドとラジエターとのパイプは結合されていて水の交換も必要がなくメンテナンスフリーになっているため、初心者の方にも安心して使用することのできる水冷CPUクーラーと言えます。






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