2002/04/27公開

銅製ファンレスヒートシンクのBlizzardーP3T

ご存知、銅製ヒートシンクの先駆けともいえるエヌ・ワイ情報通信よりオール銅製ファンレスヒートシンクBlizzard-P3T(PentiumV、Celeron用、Athlon用は取付金具だけ異なる「XPT」があります)が発売されました。現在使用中のオールアルミ製の85EX60X80と冷却能力を比べてみました。

1.製品仕様
Blizzard−P3T
サイズ:58(W)×67(H)×58(D)[mm] 重量:670g


TUSL2-Cに装着 85EX60X80より小ぶりです



2.コア温度測定
  BIOS画面 Windows無負荷時 Superπ209万桁
Blizzard−P3T 49.0℃ 40℃ 50℃
85EX60×80 49.0℃ 40℃ 50℃
※室温20℃ Vcore1.76V FSB133×7.5=1.0GHz
 BIOS画面では約5分放置後の温度

Superπ209万桁実行中の温度変化
Blizzard−P3T 85EX60X80

 

測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
スピーカー
OS
intel PentiumV 1.0GHz 
PLUSS PC133 CL3 256X2=512MB
Matrox G400
TUSL2-C BIOS Rev1010
Aopen (YAMAHA製 YMF-724 Chip)
ケース内臓用スピーカー
Windows 2000 Server

3.総合評価
先に使用していた85EX60X80と比べると2回りぐらい小ぶりですが、さすがオール銅製なのでかなり重くズッシリとしています。冷却はヒートシンク横から空気を流すようにすることによって冷却を行う構造となっています。しかし、今回の環境では後方のケースファンの空気の流れを利用するような取り付けとなっていて、電源ファンを利用するのにはちょっと不向きな取り付けとなっています。しかし、取付金具を工夫すれば取り付ける向きを変えることは可能だと思います。もしくは、ソケットのつめ位置を考慮に入れてマザーボードを交換する必要があります。不利な装着状況であったためかSuperπが終了した後の温度の下がり方に差がでています。グラフの左端がSuperπのスタートですが85EX60X80はグラフ右端で40℃まで下がっていますが、Blizzard-P3Tは45℃と5℃の差がでてしまいました。ヒートシンクの向きを変えれば違った結果になるのではと思います。これについては、後方ケースファンを使用したテストを別の機会に行いたいと思います。
85EX60X80と比べると取り付けスペースは小さく、高さも低いのでmicroATXケースや最近流行のキューブ型ケースなど小さなケースでの静音化には効果的なファンレスヒートシンクだと思います。

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