2003/03/08公開


 ついに登場BartonoコアのAthlonXP2500+です

2月21日に、AthlonXP3000+、2800+が発表になり、その翌週には未発表ながらもAthlonXP2500+が、突然アキバに登場しました。待ちに待ったBartonコア、2次キャッシュ512KBとThoroghbredコアの倍の容量となった分けですが、はたしてThoroghbredコアよりどのくらい性能が向上したのでしょうか、AthlonXP2400+、Pentium4 2.4Bと比較してみました。

AthlonXP2500+ Bartonコアの特徴
・QuantiSpeedTM アーキテクチャ
・3DNow!TM プロフェッショナル・テクノロジ
・333MHzのAMD AthlonTM XP プロセッサ・システムバス
128KB L1 キャッシュ(64K 命令キャッシュ+64K データ・キャッシュ)と 512K オンチップ L2 キャッシュ 
最新の0.13ミクロン・プロセス技術

Bartonコア AthlonXP2500+ ロットはAQUCA
左はBarton、右はThoroughbred


測定環境 AMD AthlonXP intel Pentium4
CPUファン アルファ製 PAL8045U(DELTA製5700rpmファン) アルファ製 PAL8942(DELTA製5700rpmファン)
メモリー Corsair XMS3200C2 (PC3200 CL2) 256MB SAMSUNG 256MB RIMM4200 32ns
マザーボード ABIT KD7-RAID(KT400) BIOS CY
(VIA 4in1 Drivers 4.45)
Asus P4T533/R(i850E) BIOS 1006.002 beta
HDD IBM DTLA307020(20GB)
サウンドカード なし
OS Windows XP Professional SP1 DirectX9
ビデオカード&ドライバー ELSA GLADIAC 925ViVo(Omega14230)デフォルトクロック
室温 17℃


電圧毎のクロックアップ耐性 

AthlonXP2500+は、倍率11ですが今回入手したオーバークロック耐性が良さそうだったので倍率13で検証しました。ただし、最高クロック時は倍率を12.5に設定しました。

Vcore設定電圧 1.65V 1.75V 1.85V 1.95V 20.75V 2.10V
メモリー設定 DDR333(FSB166MHz) 2-6T-2-2 電圧2.55V 
動作FSB(MHz) 171.37 178.37 185.37 190.36 195.36 205.35×12.5
CPUクロック(MHz) 2227.81 2318.77 2409.76 2427.73 2536.69 2566.91
Superπ104万桁 53秒 50秒 49秒 47秒 46秒 45秒
Superπ動作時CPU温度 34℃ 37℃ 38℃ 40℃ 42℃ 43℃

各Vcore電圧での動作FSBはSuperπ104万桁が通ったときの最高動作FSBです。
FSB及びCPUクロックはWCPUID Ver3.1aで測定。


ベンチマーク 

CPU 動作クロック Superπ104万桁
Barton AthlonXP2500+ FSB166.37×11.0=1830.08MHz 61秒
AthlonXP2800+相当 FSB166.37×12.5=2079.63MHz 57秒
AthlonXP3000+相当 FSB166.37×13.0=2162.81MHz 53秒
Thoroughbred AthlonXP2500+相当 FSB166.37×12.0=1996.47MHz 57秒
AthlonXP2800+相当 FSB166.37×13.5=2246.00MHz 52秒
Northwood Pentium4 2.5(OC) FSB139.01×18.0=2502.10MHz 56秒
Pentium4 2.8(OC) FSB156.03×18.0=2808.56MHz 50秒

 

HDBENCH


Sandra2003


3DMark2001

3DMark03
N-Bench2


QuakeVARENA (FPS,1280X1024 32bit)

Comanche 4 (Frame/Sec,1280X1024 32bit)
Comanche 4 (Tris/Sec,1280X1024 32bit)
Unreal Tournament 2003(Flyby,1280X960)
Unreal Tournament 2003(Botmatch,1280X960)
FINAL FANTASY XI Becnhmark


総評

1.2次キャッシュ512KBって効果ないの? なでだろ〜?

結果は、2次キャッシュが512KBになったことによる性能アップは見られませんでした。マザーのBIOSが悪いのか、それとも、Windowsのレジストリになにか設定しないと512KBが有効にならないのか、クロックが2GHzと同一であるBartonコアのAthlonXP2800+相当とThoroughredコアのAthlonXP2500+相当ではほぼ同じベンチ結果になり、ちょっと、釈然としない結果になってしまいました。謎です。「なんでだろ〜、なんでだろ〜??」

2.「AMD」ロゴと「ASSEMBLED IN MALAYSIA」の位置がAthlonXP3000+と同じ?
CPUの画像を見ると、「AMD」のロゴと「ASSEMBLED IN MALAYSIA」の位置がAthlonXP3000+と同じだったので、かなり期待してしまいました。ベンチスコアは別として、クロック事態は、定格で2.2GHzを超え、最高クロックは2567MHzと2.6GHzまであと一息のところでした。定格電圧でAthlonXP3000+として使用できるのはかなり嬉しいです。しかし、ベンチスコアで2次キャッシュ512KBの効果が見られなかったのは、やはり残念です。

3.KT400マザーは、もはや限界?
マザーはKT400チップセットを使用しているためDDR400をサポートしていません、それゆえに、オーバークロックした際には、メモリーがDDR333設定となってしまうので、Superπは今ひとつ延びません。DDR400をサポートしたマザーか、デュアルチャネルをサポートしたnForce2じゃないとAthlonXP(Bartonコア、Thoroughredコア)の性能を十分に発揮できないように思います。KT400マザーは、もはや限界ですね。

4.ちょっと不満の残るレビュー結果でした
今回のレビューの結果から、AthlonXP2500+のクロック耐性は、満足のいく結果でしたが、ベンチスコアがThoroghredコアとほぼ同じなのはちょっと、不満が残ります。これは、今回のテスト環境に問題があったため2次キャッシュが有効に機能しなかったのではと思われますが、この辺は、調べてみたいと思います。


注)オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。 inserted by FC2 system