2011/06/26公開

Tripath製デジタルアンプICの「TA2021B」を使用した中国製デジタルアンプ
   TOPPING社製
小型Hi-FiデジタルアンプTP21 です

アンプの自作に少々興味が出てきたのですが、最初から一から自作するのはちょっと難しいので改造できるアンプを購入することにしました。いろいろ探したところTripath社製のデジタルアンプICを使った製品の改造記事が多かったのと中国製の安いアンプが発売されていることを知り、TOPPING社製のTP21という製品が目に留まりました。6,980円と安く、音質もそこそこ良いとのことだったので、アキバで早速購入しました。


1.TOPPING TP21の仕様

型番 TP21
デジタルアンプIC Tripath TA2021B
増幅方式 PWM
パワーアンプ出力 25W x 2 @4Ω、13W x2 @8Ω
対応スピーカー 4Ω-8Ω
対応ヘッドホン 対応ヘッドホン
能率 88% @12W 8Ω
ダイナミックレンジ 103dB
全高調波歪率 0.03% THD+N @ 10W, 4Ω
入出力コネクタ ・入力:RCA 2ch(金メッキ処理)
・出力:2ch(バナナプラグ対応 金メッキ処理)、
寸法 高さ45mm x 幅113mm x 奥行き171mm(突起部含む)
重量 592g(ACアダプター含まず)
付属品 TP21本体、ACアダプター(14V4A)、ACケーブル


発売当初は、ACアダプターが別売だったようですが、現在では同梱されています。筐体のフロントパネルは厚いアルミ材で高級感があります。ただし、打痕やキズがありました。それと、文字のシルク印刷はちょっと安っぽい感じがしました。電源を入れた時にボリュームつまみの根元が青白く光り高級感を出しています。

TP21 同梱品 TP21本体(電源を入れるとボリュームつまみの根元のところが青白く光ります。)
TP21本体裏面(コネクタ、電源スイッチ) 視聴比較に使用した「ヤマハ DSP-AX1700」AVアンプとの大きさ比較
それと視聴に使用したONKYO製 D-112EXLTDスピーカーです。


2.視聴環境

視聴環境
CPU Intel Core 2 Quad Q9650 (3.0GHz) クーラー:Corsair製 CWCH50-1(水冷)
メモリー SanMax DDR2-1066 CL5 ELPIDA 2GB×2=4GB
マザーボード Asus Maximus II Formula(P45 + ICH10R) LGA 775
HDD Seagate Barracuda 7200.11 (ST3320613AS)(320GB)
HGST Deskstar 7K3000 (HDS723030ALA640-0S03088) (3TB)
サウンドカード ONKYO SE-200PCI LTD
ネットワーク オンボード (Marvell 88E8056)
OS Microsoft Windows 7 Ultimate 64bit SP1
ビデオカード&ドライバー Inno3D GeForce GTX580 (nVIDIA GeForce GTX580、40nmプロセス、SP512、コアクロック:772MHz)
視聴比較用AVアンプ ヤマハ DSP-AX1700 (2ch接続)
スピーカー ONKYO製 D-112EXLTD
ヘッドフォン オーディオテクニカ製 ATH-A700
ケーブル audio-technica ARTLINK オーディオケーブル AT-EA1000/1.3
D-112EXLTD 付属スピーカーケーブル:モンスターケーブル「XP」1.8m
視聴ソフト Windows Media Player 12.0


4.視聴結果

1)そこそこ良い音でますね。
「ヤマハ DSP-AX1700」AVアンプと比較しましたが、TP21アンプの20倍の価格のアンプとの比較なので、音質が違うのは当たり前ですが、どのぐらい違うかを比較してみました。オーディオマニアでもないので自身を持てるほどの評価はできませんが、ちょっとは参考になればと思います。
最初に、TP21アンプに事前にあるていど通電してない状態で視聴してみました。聞き始めはなかなか良い音質かなと思いましたが、よ〜く聞きこんでみると音の迫力感はそこそこあるけど全体的に雑な感じで、高音域はほとんど出ていない感じで、クリアー感はありませんでした。
2〜3日、アンプに通電してから再度聞きこんでみると、全体的に良くなった感じはありますが、やはり高音域は出ていない感じです。視聴した曲にヴィブラフォーンを使っていた曲があったのですが鉄琴というより小学生が使うような木琴の音に聞こえました。また、ソリッドギターのカッティング音はちょっとシャリシャリした感じの音に聞こえました。
中・低音域の音の迫力感はそこそこある感じですが、やはり、高音域が出ていないせいか音にはクリアーな感じはありません。ながら作業でBGMを聞くのには向いていると思いますが、TP21で長時間曲をじっくり聞くという気にはなれません。ただし、6,980円という価格を考えるとなかなか良くできたアンプだと思います。

2)ヘッドフォンで視聴してみた。(2011/06/27)
ヘッドフォンで音量をかなり上げて視聴してみました(TP21のボリューム真上)。よく聞いてみると、ドラムやベースの低音域がもやもやした感じの音になっていて歯切れの悪い音になっていないことに気付きました。また、高音域でも上の音域があまり出ていないのも判りました。全体的に雑な感じでクリアーな感じはありません。ヘッドフォンでも長時間曲をじっくり聞けるような心地よい音には感じませんでした。どちらかと言うと音量を下げてBGMを聞く分には耐えられるかなって感じです。視聴比較したDSP-AX1700とグレードが違い過ぎるのでこのような結果になりましたが、価格を考えるとTP21はそこそこ満足のいくアンプだと思います。









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