2002/09/06公開
Thoroughbred対応マザーボードA7S333です
初のThoroughbred&DDR333メモリー対応マザーボードでSiS745チップセットを使用したとっても安価なAsustek製マザーボードです。AthlonXP2200+を購入したときに、抱き合わせ販売で購入しました。
1.A7S333の特徴
AMD AthlonXP対応(Thoroughbredコアに対応)
DDR333(PC2700)メモリーに対応、帯域幅2.7GB/s
CMI8731サウンドチップによる6-chオーディオ対応
SiS MuTIOL テクノロジーによるバンド幅最大1.2GB/s
のNewバスアーキテクチャ
ASUS C.O.P. (CPU Overheating
Protection)によるCPU保護機能(一定温度以上で自動的にシステムシャットダウン)
A7S333 | Rev1.03 | SiS745 |
Audioチップ(CMI8731) | メモリー166MHz設定 | |
2.測定環境
測定環境 | |
CPU | AMD AthlonXP2200+(1.8GHz) |
CPUファン | アルファ製 PAL8045U(DELTA製5700rpmファン) |
メモリー | KINGMAX 256MB PC3200 CL-2.5 |
マザーボード | Asus A7S333(SiS745) Rev1.03 BIOS 1003 |
EPoX EP-8K7A(AMD761) Rev1.1 BIOS 2304 | |
HDD | IBM DTLA307020 |
サウンドカード | なし |
OS | Windows XP Professional DirectX8.1 |
ビデオカード&ドライバー | GULADIAC ULTRA 64(OMEGAドライバー Datnator 30.82)デフォルトクロック |
3.ベンチマークの結果
A7S333でのメモリー設定
・1:1(133/133MHz) 2-2-2-4
・4:5(133/166MHz) 2.5-2-3-5
・オーバークロック時、1:1(143/143)
2-2-2-5
EP-8K7Aでのメモリー設定
・8-8-7-2-2-2-2
HDBENCH |
Sandra2002 |
3DMark2000 |
NBench2 |
Superπ104万桁 | |
1:1(133/133MHz) | 1分8秒 |
4:5(133/166MHz) | 1分11秒 |
OC(143/143MHz) | 1分4秒 |
EP-8K7A | 1分8秒 |
FSB及びCPUクロックはWCPUID Ver3.0gで測定
4.総評
AthlonXP2200+を購入したときに、抱き合わせで買ったマザーで、かなり遅いレビューとなってしまいました。
1)1チップのシンプルなマザー
チップセットは通常、ノースブリッジとサウスブリッジの組み合わせですが、SiS745はこれを1チップ化しているためシンプルで発熱量も少ないのでチップファンは無くヒートシンクのみになっています。サウンドチップにはCMI8731を使用していて6chに対応していますがオプションのデジタルオーディオコネクターが必要になります。外観的にも一般的なマザーで、LAN、RAID、IEEE-1394と言った機能は有りません。
WindowsXPのインストールは特に問題無くインストールできました。チップセットドライバーもWindows標準で動作しました。
2)オーバークロック向きではない設定項目
BIOS画面での設定項目は、FSBは最大166MHzまで、メモリーはCPU/メモリーの比率を1:1、3:4、4:3、4:5に設定することができます。しかし、安全性を重視しているのかコア電圧、メモリー電圧、AGP電圧は自動設定になっていて変更することはできません。そのため、がんがんオーバークロックを楽しむというより定格電圧内でオーバークロックを試してみると言う程度です。これだと、電圧かけ過ぎてCPU、メモリー、ビデオカードを壊すことは無いと思います。
Thoroughbred対応で、モデル判定はEP-8K7Aのように動作クロックではなくCPU
IDで判定しているようで、その証拠にオーバークロックしてもWCPUIDのName
Stringは「AthlonXP2200+」と表示されています。
3)DDR333設定での性能はいまいち
ベンチ結果を見てもらうと、メモリー設定4:5(133/166MHz)では遅い設定でないと動作しなかったため、あまりいい結果が得られませんでした。しかし、メモリー設定1:1(133/133MHz)だと最速設定にできるためEP-8K7Aよりいい結果を得ることができました。特にIDEのインタフェースがいいのかEP-8K7Aよりかなりいい結果が得られました。
4)定格常用向き、または、自作初心者向きかな!
1万円を切る安価なマザーだし、パーツを壊すことなくオーバークロックもちょと体験できるし、自作初心者には打って付けのマザーボードではないかと思います。また、定格時での性能は申し分ないので定格常用マシンをもう一台安く自作したい方にも打って付けではと思います。
注)オーバークロックによる製品破損は保証外ですのでオーバークロックは自己責任で行ってください。