2002/01/24公開

ファンレスヒートシンクの85EX60×80で静音システム作成

最近のCPUはリーテル品でも巨大なCPUファン&ヒートシンクが当たり前になってきています。でも、一昔前はヒートシンクさえ使用していなかった時代があったんですよね。マザー側のファンコネクタが壊れてCPUファンが止まった経験を持っている方はいませんか(私はその一人です)。今回は、性能より静かでCPUファン停止の心配のいらないPCを作るためサーマルコンポーネントが製造・販売するファンレスヒートシンクを使って、PentiumV1GHzで静音システム作成に挑戦です。

1.製品仕様
サーマルコンポーネント 85EX60×80 85EX60×80(左) と リテールファン(右)
サイズ:80(W)×85(H)×60(D)[mm]
熱抵抗値:0.97℃/W
      (消費電力40W、風量0.5m/s時)
リテールファンと比較すると巨大であることが良く分かります。


どこから見ても、でかい TUSL2-Cに装着



2.コア温度測定
  BIOS画面 Windows無負荷時 Superπ104万桁
85EX60×80 49.0℃ 40℃ 49℃
リテール 47.5℃ 40℃ 48℃
※室温23℃ Vcore1.76V FSB133×7.5=1.0GHz
 BIOS画面では約5分放置後の温度

測定環境
CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
スピーカー
OS
intel PentiumV 1.0GHz 
PLUSS PC133 CL3 256X2=512MB
Matrox G400
TUSL2-C BIOS Rev1010
Aopen (YAMAHA製 YMF-724 Chip)
ケース内臓用スピーカー
Windows 2000 Server

3.総合評価
結果を見てびっくりです。リーテルファンとほぼ同じ冷却能力を示してくれました。幸いにも今回使用したケースはヒートシンクのすぐ側が電源の空気取り入れになっていて空気の流れがヒートシンクを通過するようになっているためにこのような好結果になった思います。
この巨大なファンレスヒートシンクであればサーバー用に、または静音システムに打ってつけです。私は、このファンレスヒートシンクをサーバーマシンで使用するために購入しました。静音も大切ですが、24時間稼動させるサーバーとなると信頼性が重要です。このファンレスヒートシンクであればCPUファンが停止して、システム停止なんて心配はいりませんね。
Socket部への装着は、TUSL2-Cだと問題なく装着することができました。しかし、マザーによってはSocket周辺のコンデンサが邪魔になって取り付けられないことがありますので注意が必要です。銅プレートは使用しませんでしたがヒートシンクがSocketに当たってヒートシンクが浮き上がるようなことはありませんでした。使用に当っては、ケース内の空気の流れに十分注意する必要があります。ケース内の空気の流れが悪いと、熱がケース内にこもり冷却が不十分になり熱暴走する危険があります。でも、普通のCPUファン使っていても同じこと言えますからね。最近流行の静かな2ファン式電源を使用すると冷却性能がより一層向上すると思います。
オーバークロックより定格動作で静かなマシン作りしたい方、CPUファン停止の危険性は避けたいという方には打ってつけのファンレスヒートシンクではないでしょうか。
我が家では、サーバーを24時間運転中で、本日でこのファンレスヒートシンク使用してから48時間以上連続運転しております。
使用は自己責任でお願いします。

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