2009/03/20公開


古いノートパソコンをアップグレード

       IBM ThinkPad G41 (2881-46J)


ノートパソコンの「IBM ThinKPad G41」を使用してきてそろそろ4〜5年経ちます。購入当時、それほど気にならなかったPCの性能も徐々に性能不足を感じるようになってきました。そこで、今回古くなったノートPCを延命させるためにアップグレードを試みました。ノートPCのアップグレードは自作PCとは異なりアップグレードの範囲は非常に限定されます。グラフィックはチップ内臓になっているためグラフィック性能を上げることはできませんし、内臓ハードディスクも増設することは不可能で交換するしか方法はありません。今回、「ThinkPad G41」のメモリ増設、ハードディスク交換、CPU交換を行いましたので参考にしてください。
注)アップグレードによって発生する直接的、間接的な結果および損害に対して一切責任を負いませんので、自己責任で行ってください。


1.ThinkPad G41 (2881-46J) の仕様

ThinkPad G41 (2881-46J) 本体


モデル ThinkPad G41 2881-46J
CPU Celeron D 330 2.66GHz(FSB 533MHz、L2キャッシュ:256KB)、Socket478
チップセット Intel 852GME
OS Windows XP Professional
メモリ容量(標準/最大) 標準256MB (PC-2700 DDR:SDRAM) / 最大1GB×2(メモリスロット) = 2GB
FDD 3.5インチ型(1.44MB/720KB)
HDD 30GB (4200rpm / 9.5mm)
CD-RW&DVDコンボ CD-R:最大24倍速、CD-RW:最大24倍速、DVD-ROM:最大8倍速、CD-ROM:最大24倍速
液晶ディスプレイ 14.1V型TFT液晶、解像度:1,024x768ドット、1,677万色
PCカードスロット TypeIIIx1, または II/I×2、CardBus対応
内臓グラフィック チップセット内蔵(Intel Extreme Graphics 2)
ビデオメモリ:8MB〜64MB、メイン・メモリーと共有
LAN 10BASE-T/100BASE-TX
オーディオ ・AC97準拠ソフトオーディオ
・モノラル ・スピーカー
I/Oコネクター パラレル、モニター、マイクロフォン・ジャック、ヘッドフォン・ジャック、USB2.0(4)、RJ-11(モデム)、RJ-45(LAN)、PS/2
サイズ 329(幅) x 283(奥行き) x 37〜51(高さ) mm(折り畳み時)
重量 3.4 kg(バッテリー・パック、ベイデバイスを含む)
主な付属品 バッテリー・パック、ACアダプター、電源コード、マニュアル、TrackPoint用予備キャップ(2種類 各1個)、電話ケーブル


 IBM ThinkPad G41 (2881-46J) SiSoftware Sandra Lite 2009.SP2 システムオーバービュー




2.アップグレード方法

ThinkPad G41 をアップグレードする方法は下記の3方法があります。

難易度 アップグレード方法 交換パーツ画像 内容
初級者向け メモリ増設 ThinkPad G41 は標準で256MBのメモリを搭載していますが、メモリ容量が少ないためハードディスクへのアクセスが頻繁に行われるのでアプリケーションの起動及び動作が遅くなります。これを解決する一番簡単な方法がメモリ容量の増設で初心者でも比較的簡単にでき、Windows起動時間短縮や全体的にアプリケーションの動きが軽快になり効果を一番体感することができます。
ThinkPad G41は、最大で2GBまで搭載可能で、メモリスロットは2スロット有り1スロット空いている状態なので、標準搭載している256MBのメモリをそのまま使用し、1GBメモリを増設し、1.25GBにします。予算に余裕があるのであれば、256MBメモリを1GBメモリに交換し、2GBにする方法もありますが、1.25GBと2GBでは差を体感することは少ないと思います。
中級者向け ハードディスク交換 ThinkPad G41 2881-46Jモデルのハードディスクは2.5インチで容量が30GBと少ない容量です。また、標準搭載ハードディスクの回転速度は4,200rpmと遅く、全体のパフォーマンスは良くありません。
これを解決するためには、最新のハードディスクへの交換が非常に効果的です。また、最近流行のSSDへ交換するという方法もあります。ただし、SSDの場合、パラレルATAインタフェースの種類が少ないのと、容量がハードディスクほど大きくない、価格もまだ高く、プチフリーズという問題もまだ抱えているというデメリットもあります。
今回は、2.5インチUltraATA(パラレルATA)として流通量も多い250GB容量のハードディスクに交換してみます。2.5インチUltraATAには320GB容量のハードディスクも流通していますが、ThinkPad G41 のBIOSが認識するか不安でしたので、250GBを選択しました。BIOSが古いと最新のハードディスクを認識しないことがありますので、事前にThinkPad G41のBIOSを1.06⇒1.16へアップデートしています。
ハードディスクを交換した場合、いままインストールしてきたアプリケーションやデータをそのまま移行する場合は、ハードディスクの内容を丸ごと移行できるソフトが市販されていますので、それを使用することによって丸ごと移行が可能です。しかし、この場合、Windowsによくある内部的なゴミも一緒に移行することになります。今回は、そのようなソフトを使用しないでまっさらな状態のHDDからのスクラッチインストールします。
上級者向け CPU交換 ThinkPad G41 2881-46Jモデルに搭載されているCPUはSocket478でFSB533MHzの「Celeron D 330」で製造プロセス90nmのコードネーム「Prescott」です。CPU交換にはThinkPad G41をかなり分解しますので慣れていない方には難しく初級者向けとは言えません。Socket478にはFSBが400MHz、533MHz、800MHzの3種類存在していますが、FSB533MHzのCPUしか動作しません。CPUの交換候補はPentium4になりますが、新品を購入するのはかなり難しいので中古品になりますが、下記のモデルが候補になります。
・Pentium4 2.26GHz:L2 512KB
・Pentium4 2.4A GHz:L2 1MB
・Pentium4 2.4B GHz:L2 512KB
・Pentium4 2.53GHz:L2 512KB
・Pentium4 2.66GHz:L2 512KB
・Pentium4 2.8GHz:L2 512KB
・Pentium4 2.8A GHz:L2 1MB
・Pentium4 3.06GHz:L2 512KB、ハイパー・スレッディング (HT) テクノロジ対応
ハイパー・スレッディング (HT) テクノロジ対応のPentium4 3.06GHzに魅力を感じますが他のPentium4よりも発熱量が激しいのでノートPCには向きません。L2キャッシュはCeleron D 330が256KBなので512KBよりも4倍の容量がある1MBの方が性能向上が顕著に現れるのでPentium4 2.8A GHzが最適かと思います。


3.メモリ増設

1)メモリの増設手順

メモリを購入する前にCPU-Zなどのツールを使用して、ThinkPadG41で使用できるメモリを確認します。また、IBMのサイトでも確認することができます。

標準で搭載されているメモリ仕様をCPU-Zで確認


ThinkPad G41 で使用できるメモリ仕様
規格 200pin DDR-S.O.DIMM ThinkPadG41で使用できるメモリはノートパソコン用の200ピン、DDR-S.O.DIMM規格のメモリしか使用できません。DDR2メモリは200pinでpin数は同じですがメモリの切り欠き位置が異なります。DDR3メモリは204pinでpin数が異なるためこれも使用できません。また、デスクトップ用のメモリは規格が異なるので使用できません。
メモリ速度 DDR333(PC-2700)
166MHz
ノートパソコン用にDDR400(200MHz)もしくはPC-3200のメモリが存在していますが、チップセットがこの速度をサポートしていませんが、通常、SPD情報には下位互換の情報が書き込まれていますので、下位互換となるSPD情報が書き込まれているメモリモジュールは利用可能です。ただし、バルク品ではこのSPD情報が書き込まれていなかったりしますので、SPD情報に食い違いのあるメモリモジュール同士を使うと動作しない場合がありますので注意が必要です。
バッファー Unbuffered non-ECC  
Latency CL2.5-3-3 Latencyは、SPD情報に書き込まれていますのでLatencyの違っているメモリモジュール同士を使用すると動作しないことがありますので要注意です。
最大/スロット 1スロット最大1GB 1スロットに装着できるメモリは最大1GBです。2スロット搭載されていますので1GBメモリを2枚で最大2GBまでです。一般市場ではノートパソコン用メモリでDDRは1GBのものしか流通していませんが、もし、1枚2GB容量のメモリが存在していても使用できないので注意が必要です。


1.メモリの準備 2.蓋を空ける 3.空きスロットへ装着
今回、増設するメモリは「SanMax」製の「SMD-N1G48H-J」を使用しました。
容量は1GBで、メモリチップメーカーは「hynix」です。
本体を裏にして、フロッピードライブ側の蓋のネジ2箇所緩めて蓋を開けます。
ネジは蓋から完全に外れないようになっていてネジを紛失しないよう工夫されています。
必ずバッテリーパックを取り外してから作業してください。
蓋を開けると、右側のスロットが空きになっていますので、ここに1GBメモリを増設します。
標準で搭載されているメモリを交換する場合は、メモリ左右を押さえている金属のツメを広げるとメモリが外れます。これで左右とも1GBメモリを搭載でき最大の2GBへ増設することができます。
4.メモリをスロットに合わせる 5.メモリをスロットに押し込む 6.メモリを固定して完了
メモリの切り欠きがスロットに合うよう挿します。これが逆だと装着することができないので注意が必要です。 メモリが斜めになったままスロットへ押し込みます。 メモリを押し込んだ後、上から押さえて左右の金属のツメが「カチッ」と音がすると装着完了です。
蓋を閉めてメモリ増設完了です。

IBMのサイトでの説明も参考にしてください。

1)バッテリーの取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-50555
2)バッテリー取り外し手順 (ビデオ):http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52371
3)メモリーの取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-50557
4)メモリーの取り外し手順 (ビデオ) :http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52373
5)メモリーの取り付け手順 (ビデオ) :http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52374

増設したメモリの確認


2)Superπ104万桁
メモリ容量を増やしただけですが、Superπではかなりいい結果が出ました。

256MB 1.25GB
1分30秒 1分23秒



4.ハードディスク交換

項目 標準搭載HDD 交換用HDD
Travelstar 4K40-30
HTS424030 M9 AT00
WD Scorpio Blue
WD2500BEVE
記憶容量 30GB 250GB
平均シーク時間 (リード) 12ms 12ms
ディスク回転数 4,200rpm 5,400rpm
インタフェース ATA100 ATA100
データ転送速度 370Mbit/s 600Mbit/s
データバッファ容量 2MB 8 MB
外形寸法 (W×D×H) 70×100×9.5mm 70×100×9.5mm

ハードディスクの交換には、インタフェースと本体の厚みに注意が必要です。最近、インタフェースはSerialATAが主流ですが、ThinkPad G41 は、UltraATA100インタフェースになります。別の呼び方ではパラレルATAとも言います。UltraATA133(下位互換なのでUltraATA100環境でも動作します)の規格もありますが、流通している2.5インチハードディスクはUltraATA100になっています。本体の厚みも重要で、昔は12mmぐらいのハードディスクも存在していましたが、現在流通している2.5インチハードディスクは9.5mmになっていますが、注意が必要です。

1)ハードディスク交換作業

1.カバーネジ取り外し 2.ハードディスクを引き出す 3.ハードディスクとカバー分離
本体裏面でメモリカバーの下の角のネジを取り外します。
必ずバッテリーパックを取り外してから作業してください。
液晶ディスプレイを開いてからカバーを引き出します。
液晶ディスプレイを開かないとカバーが引っかかって引き出すことができませんので注意してください。
カバーを引き出すと、ハードディスク毎引き出されてきます。
ハードディスクのカバーを固定しているネジ4箇所を外す。
ハードディスクからカバーを取り外したところです。
4.新ハードディスクカバー組付 5.新ハードディスク本体取付 6.BIOS認識を確認
交換用のハードディスクにカバーを組み付けます。 カバーを組み付けた交換用のハードディスクを本体に装着する。
装着後は、裏面からネジで固定します。
ハードディスクがBIOSで認識しているか確認する。
BIOS画面への切り替えは電源投入後に「F1」キーを押す。
BIOS画面で「WD2500BEVE」を認識していることがわかります。
IBMのサイトでの説明も参考にしてください。

1)バッテリーの取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-50555
2)ハードディスク・ドライブ取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-0205339
3)ハードディスク・ドライブ取り外し手順(ビデオ):http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52421
4)ハードディスク・ドライブ取り付け手順(ビデオ):http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52422

2)BIOSアップデート

購入時のThinkPad G41(2881-46J)のBIOSバージョンは「1.06」でした。古いBIOSの場合、最新ハードディスクを認識しないことがあるため最終バージョンの「1.16」にBIOSをアップデートしました。
BIOSにはフロッピー起動版とWindows起動版の2種類あります。

1)フロッピー起動版:http://www-06.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/jtechinfo/MIGR-58129
2)Windows起動版:http://www-06.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/jtechinfo/MIGR-58127
※BIOSアップデートは使用条件を確認し、同意できる場合に行ってください。

Windows起動版を使用してBIOSアップデートしましたので、一連の操作を説明します。
操作画面 操作内容
ダウンロードしたファイルをクリックすると左の画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
BIOSアップデートユーティリティが起動します。画面の表示内容を確認し「次へ」をクリックします。
最後に左の画面が表示されます。アップデートを開始する場合は「実行」をクリックします。

BIOS画面 操作内容
BIOSアップデートのDOSの画面が表示されます。
「2.システム・プログラム更新」を選択し、「Enter」キーを押します。
表示される画面に従って応答していきます。
BIOS更新が始まると左の画面が表示されます。このときパソコンの電源が切れたりすると起動しなくなりますので注意してください。
BIOSアップデートが終了すると自動的に電源が切れます。
BIOSが「1.16」になっていることをBIOS画面で確認します。


3)ハードディスクリカバリー処理作業
ハードディスク交換作業が終了したら、今度は、Windowsのスクラッチインストール作業です。

項目 画面 作業内容
1.リカバリーCDの準備 ThinkPad G41はハードディスク内からリカバリーする「Disk to Disk機能」が搭載されています。ハードディスクには「IBM_SERVICE」というFAT32のパーティションが作成されていてその中にリカバリー用のデータがインストールされています。そのためリカバリーはCDは付属していません。しかし、リカバリーCDを作成するこが可能ですのでハードディスク交換する場合には、このリカバリーCDを使用します。
リカバリーCDを作成していない場合は、リカバリーCD作成から行います。
下記のサイトの手順に従ってリカバリーCDを作成します。
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf/jtechinfo/SYJ0-0100E5D
リカバリーCDは、「リカバリーディスク 始動CD」が1枚、「リカバリーディスク ディスク1」〜「ディスク6」の6枚で合計7枚のCDが作成されます。
2.出荷時コンテンツの復元 リカバリーディスクの始動CDをドライブにセットして電源を投入します。「Rescue and Recovery with Rapid Restore」メニューが表示されますので、「出荷時コンテンツの復元」を選択し、マウスでクリックします。これは、新たなハードディスクにThinkPad出荷時と同じコンテンツを復元するための処理です。
何度か、確認画面が表示されますが、「OK」⇒「はい」⇒「OK」をクリックして行きます。
左のような画面が表示されますが、ハードディスク内にはパーティションが切られていない状態なので、このような表示になります。
この画面では、「終了」をクリックします。
リカバリー開始の同意画面が表示されますので、「同意します」にチェックし、「OK」をクリックします。一度、再起動しますが、そのまま次の画面が表示されるまで待ちます。
3.リカバリーディスク
  ディスク1〜ディスク6の
   インストール作業
リカバリーディスクを挿入するようディスク1〜ディスク6まで要求されます。CDをドライブに挿入し「OK」をクリックします。
「OK」した後、新たなハードディスクには「Disk to Disk 機能」に必要な「IBM_SERVICE」というボリューム名でFAT32のパーティションが作成されます。このパーティションにリカバリーディスクのデータがインストールされ、「Disk to Disk」でのリカバリーが可能になります。
4.Disk to Disk の開始 リカバリーディスク1〜6までインストール終了すると、ThinkPadは再起動し、ハードディスクからのリカバリー処理の「Disk to Disk」が開始されます。画面に「Rescue and Recovery with Rapid Restore」メニューが表示され「2.出荷時コンテンツの復元」で表示されたのと同じ左の画面が表示されます。
表示される画面に従って「OK」もしくは「はい」をクリックします。すると左の「ネットワークドライブのマップ」の画面が表示されますが、「キャンセル」を押します。
「2.出荷時コンテンツの復元」の中の「コピー元、宛先選択」の時と同じ画面が表示されますが、「Z:」ドライブしか表示されていなかったのが「C:」と「D:」ドライブが表示されます。この画面では宛先を「C:」ドライブを選択し、「終了」をクリックします。
「2.出荷時コンテンツの復元」の中の「リカバリー開始の同意」の時と同じ、同意画面がまた表示されますので、「同意します」にチェックし、「OK」をクリックします。
5.リカバリー処理の開始 リカバリー処理は自動的に開始され、応答する画面の表示はありません。
6.ThinkPad用カスタマイズ処理開始 一応、Windowsがインストールされると、ThinkPad用のアプリケーションのインストールやカスタマイズ処理が自動的に実行されます。
7.Windows初期設定処理 基本的な処理が終了すると、ユーザー側の設定処理が開始されますので、「コンピューター名」「アドミンのパスワード」「ユーザーID」の設定画面が表示されたら各々画面に沿って設定を行います。その他は画面のメッセージに従って応答すると、すべての設定が終了しWindowsが起動しますので、リカバリー処理完了となります。
IBMのサイトでの説明も参考にしてください。

1)リカバリー CD を作成する方法:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf/jtechinfo/SYJ0-0100E5D
2)作成・購入したリカバリー CD にてリカバリーを実行する方法:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-01E1D5C
3)Disk to Disk でのリカバリー方法:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-010B095


リカバリー終了後のハードディスクを見ると「IBM_SERVICE」というパーティションが出来上がっています。このパーティションが作成されていることによって「Disk to Disk」のリカバリーが可能になります。
ハードディスクリカバリー終了後のハードディスク内容


元のハードディスクの内容を移行する場合、SerialATA&IDEインタフェースのハードディスクをUSB経由で移行するケーブルセットが市販されていますのでそれを使用しました。

1.データ移行ケーブルセット 2.交換前のHHDからコピー
SerialATA&IDEインタフェースのハードディスクやDVDドライブのデータをUSB接続できる変換ケーブルです。
IDEは2.5インチ、3.5インチ両方接続できるコネクタが付属しています。
元のハードディスクをこの変換ケーブルに接続しノートPCにはUSBを接続すると別ドライブのハードディスクとして認識されます。後は、通常のコピーでデータの移行完了です。


4)ハードディスクベンチテスト

項目 WD Scorpio Blue
WD2500BEVE
Travelstar 4K40-30
HTS424030 M9 AT00
Drive Index 55.30MB/s 16.49MB/s
Buffered Read 84.17MB/s 89.00MB/s
Sequential Read 65.15MB/s 18.09MB/s
Random Read 40.64MB/s 14.68MB/s
Buffered Write 36.16MB/s 16.70MB/s
Sequential Write 64.89MB/s 17.88MB/s
Random Write 40.48MB/s 12.08MB/s
Random Access Time 9ms 13ms



5.CPU交換

1)CPU交換作業

1.キーボードとミドルカバーの取り外し 2.ヒンジカバー取り外し
キーボードとミドルカバーを固定しているパソコン本体裏面の3箇所のネジを取り外します。
必ずバッテリーパックを取り外してから作業します。
キーボードとミドルカバーを取り外します。
キーボードを手前から奥へ押すようにしてキーボードを持ち上げます。
キーボードは本体と短いケーブルで繋がっていますので、注意しながらキーボードを持ち上げ本体側に接続されているコネクタを外します。 液晶ディスプレイ左側のヒンジカバーを取り外します。
正面からヒンジカバーを「ぐっと」押し込んで本体に掛かっているヒンジカバー下のツメを外した後、持ち上げると外れます。
3.LCD、キーボードベゼル取り外し
本体裏側から11箇所のネジを取り外します。 本体後方の左右のネジも取り外します。 LCD毎、持ち上げます。キーボードベゼル手前はツメが本体に引っかかっていますので、本体左右からゆっくり持ちあげると引っかかりが外れていきます。
強引に持ち上げるとツメが欠けることがありますので、注意しながら持ち上げます。
この作業が一番大変でした。
LCDとキーボードベゼルを取り外した後の画像です。
4.ファンアッセンブリー、CPU取り外し
ファンアッセンブリーのネジ4箇所を取り外します。
ファン内部を清掃します。埃がたまっているとCPUを冷却することができなくなり高温になるためWindowsをフリーズさせる原因になります。
ファンアッセンブリーを取り外すとCPUが見えます。 CPU上部のネジをマイナスドライバーで緩めてCPUを取り外します。
新たなCPUをソケットに取り付けてネジで固定しますが、CPUのピンが曲がっていないかを確認してからソケットにそっと置くような感じでCPUをソケットに挿します。決してCPUをソケットに押し付けるないでください。
CPUに熱伝導グリスを塗ってからファンアッセンブリーを取り付けます。後は、取り外しの逆で各パーツを取り付けて行きます。

IBMのサイトでの説明も参考にしてください。

1)バッテリーの取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-50555
2)キーボードの取り外し:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-50560
3)キーボードの取り外し手順 (ビデオ) :http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52426
4)ミドルカバーの取り外し手順 (ビデオ):http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/MIGR-52446
5)LCD およびキーボード・ベゼル・アセンブリー:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-0221B63
6)ファン・アセンブリー:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-0227425
7)CPU交換:http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-022AF27


2)CPUベンチマーク

@Superπ104万桁
CPU交換によって30秒短縮しています。

Celeron D 330 2.66GHz Pentium4 2.8A GHz
1分23秒 53秒


ASiSoftware Sandra Lite 2009.SP2 プロセッサーベンチマーク

SiSoftware Sandra Lite 2009.SP2



6.アップグレード終了後のThinkPad G41 システムオーバービュー

 IBM ThinkPad G41 (2881-46J) アップグレード後 SiSoftware Sandra Lite 2009.SP2 システムオーバービュー



7.アップグレードに掛かった費用

アップグレード内容 交換パーツ 購入価格
メモリ増設 SanMax製
SMD-N1G48H-J 1GB
4,980円
(新品)
ハードディスク交換 WesternDigital製
WD Scorpio Blue
WD2500BEVE 250GB
8,980円
(新品)
CPU交換 Intel製
Pentium4 2.8A GHz
1,980円
(中古品)
合計 15,940円

参考までに、CPUは、中古品しか流通していません。Pentium4 3.06GHzだと中古品ですが6,980円で流通しています。
ハードディスクでは320GBがWesternDigital製のWD3200BEVEで約1万円ぐらいで流通しています。
UltraATA100インタフェースのハードディスクは流通量が低いためかSerialATAインタフェースのハードディスクより高めの価格になっています。




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