2003/11/17公開
2008/05/18更新

Service Pack 適用済みブート可能 WindowsXP CDを作成してみよう


注意)このバッチファイルは、自己責任にて使用するようお願いいたします。

Service Pack 3 用バッチファイルダウンロード
mkisofs実行時に「boot.catalog」ファイルが存在していてもコンフリクトエラーにならないよう対応。(2008年5月18日)

概要

最近、大容量の 137GB を超えるハードディスクが多くなってきていますが、137GB を超える IDE ハードディスクの全容量を正しく扱えるようにするためには、マザーボード側のBIOSサポート以外にもWindows 2000 SP3 および Windows XP SP1 以降で使用される ATA/ATAPI ドライバ(atapi.sys)が必要になります。SP1 の当たっていない Windows XP で137GB を超えるハードディスクにOS をインストールしようとするとハードディスクの容量を正しく認識しません。また、クリーンインストールをすることの多い私としてもインストールする度にサービスパックを適用するのも面倒です。そこで、手持ちのWindowsXP CD に対してサービスパック(SP1)適用済みブータブル CD を作成し、インストール時の問題を回避しようと思います。ただし、WindowsXP CD-ROM イメージに対して、単純に SP を適用しただけではCD ブートできません。ブートイメージファイルを作成し使用することによってブータブルCDが出来上がります。作業手順が面倒なので、CD-ROM ブートできるサービスパック(SP1)適用済みWindowsXP ブータブルCD用 ISO ファイル作成バッチファイルを作成してみました。

※Barracuda7200.7Plus(200GB)でサービスパック未適用と適用済のWindowsXPでのインストール画面です。サービスパック未適用だと「131GB」までしか認識しません。しかし、サービスパック適用済だと「190GB」まで認識しました。
(2003年12月22日追加)

サービスパック未適用のWindowsXP サービスパック適用済WindowsXP




バッチファイルダウンロード

マウス右クリックで「対象をファイルに保存」を選択して「D:\tmp」フォルダ内に保存してください。

SP3適用済みWindowsXPブータブルCD用ISOファイル作成バッチファイル
WinXP_SP3_makeiso.zip

mkisofs実行時に「boot.catalog」ファイルが存在していてもコンフリクトエラーにならないよう対応しています。(2008年5月18日)


前提となるファイル/フォルダの配置

CD-ROMドライブ E:
ServicePackファイル D:\tmp\WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exe
WindowsXPCD-ROMコピー先 D:\tmp\winxp 750MB 程度の空き容量が必要
作業用フォルダ D:\tmp 750MB 程度の空き容量が必要

サービスパック適用済みのCDをベースにSP3を適用すると700MBを超えますので、注意してください。

●ISO ファイル及び CD 作成作業手順

1)Dドライブに作業用フォルダ(D:\tmp)を作成します。

2)Windows XP Service Pack を下記のサイトからダウンロードし、「D:\tmp」フォルダへ移動します。

https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=5b33b5a8-5e76-401f-be08-1e1555d4f3d4&DisplayLang=ja


3)WinXP_SP3_makeiso.zipをマウス右クリックで「対象をファイルに保存」を選択して「D:\tmp」フォルダ内に保存し解凍します。「D:\tmp」フォルダ内にはWindows XP Service Pack3ファイル以外の下記のファイルが解凍されます。

  D:\tmp
  ├ bbie.exe
  ├ cygwin1.dll
  ├ mkisofs.exe
  ├ makeiso.bat
  ├ readme.txt
  └ WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exe(Windows XP Service Pack 3 ファイル)

4)makeiso.batは CD-ROM ドライブは「E」ドライブ、作業フォルダは「D」ドライブを前提として作成しています。メモ帳でこの batファイルを開いて「cd_drv=E」「tmp_=D:\tmp」のドライブレターを、各自の環境に合わせて変更します。

5)「スタート」⇒「すべてのプログラム」⇒「アクセサリ」⇒「コマンド プロンプト」を選択しコマンドプロンプト・ウインドウを開きます。

6)コマンドプロンプト・ウインドウで「cd /D D:\tmp」と入力し作業フォルダを変更します。

7)CD-ROMドライブ(E:)にWindowsXP CDをセットします。

8)コマンドプロンプト・ウインドウで「makeiso.bat」と入力し実行します。所要時間は約10分ほどです。

9)処理が終了すると「D:\tmp\」内に「winxp_sp3.iso」のisoファイルが作成されます。

10)コマンドプロンプト・ウインドウでエラーが出ていないことを確認してから出来上がったisoファイルを、ライティング・ソフト(Power2GO、B's Recorder GOLDなど)でCDに焼きます。
isoファイルが700MBを超えているいる場合はCD-Rに焼けませんので、DVD-Rに焼きます。

ライティング・ソフト でブートCDを作成


11)これで、WindowsXP SP3 ブータブル CD の出来上がりです。 

SP適用済WindowsXP CD でインストール時のセキュリティ設定
SP適用済WindowsXP CD でインストール後のプロパティ



Windows XP Service Pack2 RC1 での動作確認

●動作確認(2004/04/03)
確認とれ次第順次内容を追加します。

動作確認環境
CPU intel Pentium4 3.2GHz(3.4GHz OC) Hyper-Threading ON
メモリー SanMax (Winbond BH-5) 256MB×2 = 512MB PC3200 CL2.5
マザーボード Asus P4C800-E Deluxe (i875P) BIOS 1015
HDD IBM Deskstar DTLA−307020(20GB)
サウンドカード Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
OS WindowsXP SP2RC1 DirectX9.0b
ビデオカード ATI RADEON9800Pro
TVチューナーカード カノープス MTV2000 (FEATHER X 5.13 使用)
DVD-R/RWドライブ PIONEER DVR-105
ネットワーク マザーオンボード (Asus製 ドライバー使用)
コントローラー Microsoft SideWinder Force FeedBack Wheel (USB接続)


ATI RADEON9800ProドライバーはWindows標準ドライバーを使用。
サウンドカード及びネットワークドライバーはメーカー製のものを使用。

確認項目 結果
TVチューナー MTV2000によるTV視聴 動作OK
MTV2000によるスタンバイモードからの予約録画 動作OK
DVD再生 FEATHER X によるDVD再生 動作OK
CD-R書き込み CD-RWの消去及び書き込み(WindowsXP機能による) 動作OK
ベンチマークソフト 3DMark2001SE 動作OK
3DMark03 Build330 動作OK
AquaMark3 動作OK
ゲームベンチ Comanche 4 動作OK
QuakeVARENA 動作OK
Unreal Tournament 2003 動作OK
ゲームソフト SPLINTER CELL PANDORA TOMORROW デモ版 動作OK
Colin McRae Rally 04 デモ版 & MSFFW 動作OK

 



●参考にしたサイト

Service Pack 適用済みブート可能 CD-ROM を作成するには
http://homepage2.nifty.com/winfaq/wxp/setup.html#1421

Windows 2000/XP で 137GB 以上の IDE HDD を使うには?
http://homepage2.nifty.com/winfaq/w2k/device.html#1416

Windows2000(SP4)ブータブルCD作成用バッチファイル
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/util/se292317.html
※ここに掲載されているバッチファイルをWindowsXP用にカスタマイズしました。

●前提ソフトウェアの入手先
Windows XP Service Pack
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/pro/downloads/servicepacks/sp1/network.asp

ブートイメージ抽出「bbie.exe」
http://www.nu2.nu/bbie/

ISO イメージ作成「cdrecord パッケージ (cdrtools-1.11a12-win32-bin.zip など)」
ftp://ftp.berlios.de/pub/cdrecord/alpha/win32/

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