CPUとメモリーの装着
CPUとメモリーの装着は、マザーボードをケースに固定してから行う方法と、先に組み付けてからマザーボードをケースに固定する方法がありますが、先にCPUとメモリーをマザーボードに組み付けた方が確実に組み付けられたか確認しやすいので後者の方法を紹介します。
1.マザーボード
下記の画像は、Socket370のマザーボードです。CPUソケットとメモリースロットにCPUとメモリーを装着します。
マザーボード全体 |
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2.CPUの装着
CPUのピンは軟らかく曲がりやすいので、ピンに無理な力がかからないよう取り扱いに注意しながら装着を行います。
1.CPUソケットのレバーを上げる |
2.CPUソケットにCPUを乗せます |
3.レバーを下ろします |
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CPUソケットのレバーを上まで垂直になるまで上げます。
レバーが完全に上がってないとCPUのピンがソケット内きちんと入らないので注意してください。 |
CPUとソケットの三角のマークを合わせるようにしてCPUをソケット内に軽く置きます。
このとき、無理して押し込むようにするとピンが曲がったり折れたりしますので注意が必要です。 |
レバーを完全に下ろしてCPUを固定します。
レバーはソケット側面の爪にかかるまで確実に下ろします。 |
3.CPUファン装着
1)リテールファンの装着方法
PentiumV1GHz版のリテールファンの装着方法です。1GHz版に場合、ヒートシンクをソケットに装着した後にファンを装着するようになっています。1GHz以下の場合は、ファンはヒートシンクに取り付けられている状態で同梱されています。
1.熱伝導シート |
2.ヒートシンク方向に注意 |
3.CPUにヒートシンクを固定 |
4.CPUファンをヒートシンクに装着 |
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リテールのヒートシンクには熱伝導シートが付いていますのでシリコングリスの塗布は必要ありません。
上の画像は使用前、下の画像は使用後です。 |
CPUにヒートシンクを固定する際にヒートシンクを乗せる方向があるので間違わないようにします。 |
CPUにヒートシンクを乗せ固定用レバーを倒します。この時、かなり力を入れないとレバーが倒れません。
一気に力を入れるとソケットの爪を折ることがありますので徐々に力を入れるようにします。
固定後はコアとヒートシンクに隙間がないか確認しましょう。 |
ヒートシンクを固定した後にCPUファンを装着します。CPUファンの電源コネクタをマザーボード側のコネクタに差し込みます。 |
2)市販ヒートシンクの装着
PentiumV1GHzのリテールファンを装着できないマザーボードがあります。そうした場合、市販のヒートシンクを装着します。また、オーバークロックさせる場合、リテールファンでは排熱処理が追いつかないので銅製のヒートシンクを使用する場合もあります。
1.CPUプレート装着 |
2.シリコングリスの塗布 |
3.ヒートシンクの装着 |
4.クリップの引掛け方 |
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市販のヒートシンクはコア欠けが発生しやすいので銅製のプレートをつけます。プレート装着によりコア外周の冷却にも効果があります。
画像を良く見てもらうとプレートの装着が正規と異なっているのが分かります。これはプレートが反っているのでコアとヒートシンクに隙間ができないようにするため逆に装着してます。
コアとヒートシンクに隙間ができると定格でも熱暴走しますので注意してください。 |
CPUのコア部分にヒートシンクとの密着性を高めるためシリコングリスを塗布します。
画像のシリコングリスは銅粉が混じっているので色が付いています。 |
ヒートシンクとファンはCPUに装着する前に組み付けて起きます。
CPUソケットへの固定はヒートシンクに付属するクリップをソケットのつめに引っ掛けて固定します。 |
固定する際にクリップのプレートをマザーボードに当たらないよう注意します。最悪の場合、マザーボードの配線パターンに傷が入り動作しなくなることがありますので注意しましょう。
クリップが手でつかめない場合、ラジオペンチを使用すると便利です。 |
4.メモリーの装着
メモリーはCPUに近いスロットから差し込みます。
1.レバーを倒します |
2.溝に合わせて差し込みます |
3.親指で押し込みます |
4.メモリーが装着されたところ |
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メモリーを差し込む前に左右のレバーを倒します。
メモリーが装着されている状態でレバーを倒すとメモリーが浮き上がり外すことができます。 |
メモリーの溝とメモリースロットの溝を合わせて差し込みます。
メモリーの切り欠きは逆挿し防止になっています。 |
差し込むときは両手の親指で真上から力を入れて押し込みます。左右のレバーが上がってきて「パチン」と鳴りメモリーが固定されます。 |
メモリーが完全に装着されるとレバーがきちんと上がっています。メモリーの差込が不十分な場合、ショートを起こしてメモリーもマザーボードもだめにしてしまいますので注意してください。 |
5.CPUとメモリー装着終了
CPU&リテールファンとメモリーをマザーボードへ装着終了した画像です。
CPUとメモリー装着終了 |
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