2001/5/1公開

第1回 使ってきたビデオカード

 今回、GeForce2ULTRAチップ搭載ビデオカードを買った、この機会にいままでどんなビデオカードを使ってきたのか振り返ってみました。それと、次にターゲットとなりそうなビデオカードを挙げてみました。

1.Asus AGP-V3000(チップ:nVIDIA RIVA128)
 初めて買ったビデオカードです。このビデオカードにはビデオ入出力端子がついていたので買ったのですが、マザーボードがALiチップを使用したためか、一度も使用することが出来ませんでした。同じAsusのP5A-Bなのに、当時はよく分かっていなかったので問題あっても解決できませんでした。でも、これ以降intelの440BXチップセット搭載マザー以外は購入したことがありません。このころのビデオチップにはヒートシンクは付いていませんでした。なんか古き良き時代みたいな感じです。

2.Diamond Multimedia Monster 3D II(チップ:3Dfx Voodoo2)
 私をPCゲームの世界へ引き込んだ魔力を持つビデオカードでした。3D専用カードで2Dカードにアドオンします。このカードはSLI接続といってカードを2枚接続することによって、画面を上下に分担して表示します。表示性能はすばらしく、今でも使用している人がいるくらいです。でも、オーバークロックするとチップの発熱がすごいので初めてビデオカードのチップにヒートシンクをつけました。このビデオカードを提供していたDiamond Mulitimeda Systems社はビデオカードベンダーとして有名なS3に買収され、現在ではソニックブルーという社名に変更してます。

3.Criative Labes RIVA-TNT(チップ:nVIDIA RIVA-TNT)

 Voodoo2カードの欠点はSLI接続するとPCIバス2本使ってしまうことでした。当時はP5A-Bをメインマシンに使用していたのですが、PCIバスが3本しかないのに2本使ってしまい、SCSIカードで1本使うと、PCIバス空きなしになり、PCIバスのLANカードが使用できなくなるため、RIVA-TNTのバルク品と交換しました。このカードのチップにはヒートシンクが標準で付いていました。ヒートシンク標準とは時代が変わったな〜っと感じました。
4.3Dfx Voodoo3(チップ:同じ)
 当時、SEGA RALLY2をよくプレイしていたんですがRIVA-TNTだと重いので、Voodooの魔力よもう一度とうことで買ってしまいました。なんか、Voodoo2のSLI接続と同程度の性能だったのでがっかりでした。短命だったな〜。

4.3Dfx Voodoo3(チップ:同じ)
 当時、SEGA RALLY2をよくプレイしていたんですがRIVA-TNTだと重いので、Voodooの魔力よもう一度とうことで買ってしまいました。なんか、Voodoo2のSLI接続と同程度の性能だったのでがっかりでした。短命だったな〜。Voodooシリーズでお馴染みの3Dfxは、このVoodoo3からカードベンダーだったSTBを買収したためか、他のビデオカードベンダーへのビデオチップ提供を止めてしまいました。この結末は、Voodoo5の提供を最後にnVIDIAに買収されてしまいました。一時話題になった、チップ4個搭載し、パソコン外部から電源を取るようになっていて、長すぎて入るケースを選ぶVoodoo6は幻のビデオカードとなりました。一度、現物を見たかったです。


5.Matrox Millennium G400(チップ:同じ)

 Voodoo3の失敗で、より性能の高いビデオカードにしようと思いはじめGeForce256かG400のカードかどちらかを購入することを決意しました。購入する当日まではGeForce256と決めていたのですが、当日にあるショップでGeForce256チップ搭載カードで3DMark2000のデモをみていたら「カクカク」するところがあったので、すぐ気持ちがG400へ行ってしまい、速攻でG400の正規版を購入しました。このカードはBIOSをいろいろ変更することができてG400の上位版であるG400MAXと同じ仕様に変更するのが流行ってました。私も挑戦して、無事成功しデフォルトのコアクロックとRAMDACのクロック数が変更されたのを見てほくそえんでいました。このビデオチップは発熱が少なく最近のビデオカードとしては珍しくヒートシンクのみでファンは付いていませんでした。画質は最高で今でもお気に入りのビデオカードです。ゲーム以外の用途では、これ以上のものは無いと勝手に思い込んでいます。


6.ELSA GLADIAC ULTRA 64(チップ:nVIDIA GeForce2ULTRA)

 1年以上使用していたG400ですが、如何せん最近のPCゲームは重くて800×600の16bit以上の解像度に上げることができませんでした。GeForce3チップ搭載カードを購入しようと思っていたのですが、サンプルチップに問題があり全部回収されたとか、出荷が1ヶ月以上遅れるとか、価格は6〜7万円だとかで、気持ちが萎えてしまいました。そこで、最近、安くなって手の届く範囲になったGeForce2ULTRAチップ搭載のELSA GLADIAC ULTRA 64の購入に踏み切りました。


7.次に購入するビデオカードは

 すぐの交換はありえないのですが、今後、どのようなビデオカードが出てくるか挙げて見ました。

1)nVIDIA

 今やビデオチップ業界トップとなったnVIDIAで、向かうところ敵無しと言ったところでしょうか。これから各カードベンダーからGeForce3チップ搭載ビデオカードが続々と登場してくると思います。この先にあるのは、高クロック版であるGeForce3ULTRAの登場が待ち望まれています。どのくらいの性能で登場するのか期待したいところです。でも、高価なビデオカードで登場してくることは間違いないと思います。2002年には、NV30を登場させるとnVIDIAはアナウンスしています。このNV30チップ開発は元3Dfxのエンジニア達にとってnVIDIAでの最初の開発となるようです。どれほどの性能になるか楽しみです。

nVIDIAリファレンス・ドライバーですが、ベータ版のバージョンが多すぎて困ってしまいます。
オフィシャルなバージョンは6.50なのですが、ベータ版はなんと12.0まであります。なんなのこれは状態です。きっと、GeForce3が市場に出回ってからオフィシャルなドライバーのバージョンを上げてくるものと予想しています。日本語表示をサポートしているバージョンもあるので嬉しい限りです。クロックアップも可能ですし。

2)ATI
 RADEONで高性能ビデオカードも作れるということを見せてくれたATIですが、RADEONUの登場が近いと思われます。このチップはGeForce3より性能が上だという情報もあり、登場が楽しみなビデオチップです。GeForce3に対抗する唯一のビデオチップになりそうです。ATIのカードは画質がMatroxと同様に定評があります。それに加えて高性能とくればパワーユーザーが飛びつくのは当たり前です。ところが、ATIのドライバーの出来がいまいちであるとの評判なのがウィークポイントになっているように思います。ATIのカードはまだ使ったことがないので一度使って見たいカードではあります。

3)Matrox

 Matroxユーザーとしては一番期待していた7月登場予定のG800だったのですが、諸所の問題をクリアすることができないためG800の登場は無くなってしまったようです。(正式のアナウンスはまだありませんが。)それに代わってG550というG800機能限定版的なカードを登場させるようです。性能はGeForce2GTSクラスとのことなのでMatroxファンにとってはゲームプレイでつらい思いをしなくて済みそうです。Matroxは来年には3Dゲーム向けの製品をリリースするようなので期待したいです。
Matroxのドライバーは一番出来がいいように思います。


 こう見ると、ビデオチップ開発はnVIDIAが順調に進んでいるようです。この成功は、一重にチップの開発に専念していることです。3Dfxが没落したのがいい教訓となります。
DirectX8をフルサポートしたビデオチップはいまのところはGeForce3のみです。RADEONUがいつごろ登場してくるのか楽しみです。しかし、MatroxからG800の登場は無いので、次のチップが今年中に登場するのは難しいようです。残念です。
どちらにしても役者が揃う、年末から来年初頭にかけてじっくり見比べてから次なるビデオカード候補を決めようかなと思ってます。

 

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